ライトニング編集部が注目するアーティスト、コンラッド・リーチの世界。

ジミ・ヘンドリックスや高倉健など、伝説的アイコンを描いたポートレートや、モーターサイクルカルチャーをアートに昇華した作品で一躍時の人となったコンラッド・リーチ。ポップアートにおいてライトニング的には彼を紹介しないわけにはいかない。代表作と近年の作品をおさらいしてみよう。

コンラッド・リーチ

1965年イギリス生まれ。ミドルセックス・ポリテクニックのアートスクールに在籍し、その後ファッション業界で15年間身を置く。1997年から本格的に制作をスタート。世界中で個展を開き、精力的に制作活動を行う。

モーターサイクルに傾倒していた青春をアートに。

ロンドンのパンクやモーターサイクルのカルチャーに傾倒していた青春時代を反映するかのような作品で一躍人気を博したコンラッド。初期には伝説的なアイコンのポートレートを多く描いていたが、アメリカに移ってからは建物を中心とした風景画にユーモアを交えた作品をポップな色使いで描いている。

CAMPED OUT ( 2019 )

街中にある建物の前にキャンプカーを停車しているというギャップを取り入れた作品。椰子の木の陰をアクセントに。

IN MOMENTUM ( 2019 )

ハイウェイの下の車道にセンターラインを超えたタイヤの跡が。クルマはないけれど、事故があった様子を軽く皮肉った作品。

Two Finger Salute ( 2013 )

日本語で「二指の敬礼」に星条旗をあしらった作品。印象に残るポップなデザインで、彼の代表作のひとつ。

Lucky 13

骸骨が「13」の番号を付けてバイクに乗っている疾走感のあるコンラッドの代表作。稲妻入りなどバリエーションもある。

MOTOGIRL

女性がバイクにまたがるポップな作品。バッグのブルーバックには「AMERICATAN」の文字のレタリングが。

Norton Jack ( 2017 )

「バイクがどんなにかっこよくてもあくまで物体だ。そこに人を入れることで初めて命が吹き込まれる」(Conrad L.)

PACK ANIMAL

2台のバイクがせめぎ合いながら走る横に、「PACK ANIMAL」のレタリングと組み合わせた珍しい作品。

購入はこちらから!

(出典/「Lightning2023年8月号 Vol.352」)