日常生活のあらゆるモノにキャラクターがいるので、その世界はかなり奥が深い。現在は起用されていないキャラクターやローカルなレアキャラクターになれば、当時のグッズが高値になることも。
そんなアメリカのアドキャラたちは日本でゆるキャラが生まれるずいぶん前からアメリカ人のライフスタイルに寄り添っていた。そんななかでも一部をご紹介。
集めたくなる個性的なアメリカのゆるキャラたち。
たとえ大真面目な製品を作っている企業でも、宣伝のためにゆるーいキャラクターを登場させるなんてことも当たり前のアメリカ。なかにはキャラクターが個性的すぎて、一人歩きするなんてケースもあったほど。メジャーなものからレアモノまで、いくつか見ているだけでも楽しくなる。
今回はそんなヴィンテージのアド系キャラを専門にセレクトするサウンズグッドさんで、アメリカらしいストーリーを感じるヴィンテージを5体ピックアップしてもらった。
1980s Motor Oil Bank
ソフビのオイル缶をモチーフにした貯金箱。オイルが垂れて自立するデザインが秀逸。ちなみにオイル缶のデザインは大手オイルブランドをオマージュしているだけの別物。こいつを複数個飾るのも絵になる。ガレージインテリアにも最適。台湾製。1万4000円。
1970s Good Humor Bar
1920年代から現在も存在するアメリカのアイスクリームブランド「グッド・ユーモアバー」のスクイーズトイ。スクイーズトイとはボディが笛になっていて、手で押し込むと音が出る仕組みになっている。子ども向けの販促品だと思われるが、カラーがブラックというところがエグい(笑)。今ではレアモノで、棒部分の塗装が剥がれているのでこれでも良心的な価格。3万5000円
1960s Dunkin’ Donuts Dunkie Donut-head
ダンキンドーナツのダンキー・ドーナツヘッドと紛らわしい名前の販促フィギュア。顔の部分が発泡スチロールになっていて、顔のパーツを好きな場所に差して、いろんな表情を楽しめるというおもちゃになっている。いわゆる当時の知育玩具という性格。そのおかげでデッドストックでもないかぎり、顔は穴だらけで発見されることがほとんど。これは当時のボックス付きなだけでも価値がある。2万9000円
1960s Big Boy Bobbing Head
日本でも認知度のあるビッグボーイはアメリカ文化好きにも大定番のアドキャラ。過去に多くの貯金箱やボビングヘッドが作られてきたけれど、ソフビではなく、ペーパーマッシュと呼ばれる紙粘土素材で作られたモデルは稀少。しかも生産国は日本。当時の日本の技術で生まれたなんて、ちょっと感傷的になってしまう。5万9000円
1970s Ritalin man statue
抗うつ剤というなかなかシビアな薬であるリタリンにもキャラクターが存在。これは薬局などでの販促用として存在していたフィギュアで、前後で表情が正反対というデザインがキモになっている。憂鬱な表情が薬で晴れやかになるという意味合いだと思うが、現代ではなかなか許されないデザインがヴィンテージならでは。これも今やレアなアイテム。3万9000円
様々なキャラクターにその企業やブランドのユーモアがちりばめられているのがアメリカのアドキャラのおもしろさ。そんなストーリーもいっしょにキャラクターを愛してしまうと、ずぶずぶとその沼にハマッていく求心力がある。
今回紹介したのはそこそこレアなアンティークなので、まずは比較的手ごろな価格のアンティークから始めて、まずはいろいろなキャラクターを楽しんでみてはどう?
【DATA】
soundsgood(サウンズグッド)
東京都世田谷区北沢2-23-6
TEL 03-5433-3758
13時~20時(平日)、12時~20時(土)、12時~19時(日曜祝日)
買い付け、イベント出店時休
https://www.instagram.com/sgtoy1999/
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