エディのレガシーを受け継ぐ、EVH「Striped Series ’78 Eruption」

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「ヴァン・ヘイレンで好きなのは’80年代後期のサミー・ヘイガー期。『OU812』収録の「WhenIt'sLove」の胸キュンなポップなバラードは今聞いても最高でしょ」と語る、編集部のTOY&旧車担当・イスカンダル功がお届け!

エディ・ヴァン・ヘイレン好きの憧れギター「EVH」。

今みたいにユーチューブなど存在しない時代。音楽好きのキッズたちにとって、深夜に放送されていたMTVや伊藤政則氏のピュアロックは、動いているアーティストを見ることのできる唯一の機会。ビデオデッキで録画して、それこそテープが伸びてしまうほど何度も何度も繰り返して見ていた。

実際、自分がHR/HMにハマったのがモトリークルーの「HOME SWEET HOME」のPVを見たから。今でいう「エモい」シーンの数々は、中学生だった自分にとってかなり刺激的。それからというもの、深夜番組でPVを見て、気に入ったアーティストをアルバムをレンタルCDショップで借りるという日々が始まった。

その中でも好きだったのがビジュアル的にパンチのあるLAのバンド勢。逆にビッグネームは名前を知っていても、積極的にチェックをすることはなかった。

そのビッグネームとはヴァン・ヘイレン。だが、ある日の録画に残っていたヴァン・ヘイレンの名曲「ホット・フォー・ティーチャー」にノックアウトされた。当時は英語の歌詞なんてわかるはずもないが、PVのアメリカンなエロにドキドキ。そしてエディのテクニカルで軽快なフレーズの数々。まさに衝撃だった。

2007年に誕生したEVHは、エディ・ヴァン・ヘイレンとフェンダーが共同開発して設立したギター&アンプブランド。このギターはエディのレガシーを受け継ぐ「Striped Series」の最新モデル。ストラトキャスタースタイルのボディと指板に施されるレリック加工は、1本1本手作業で行われている。市場想定価格27万5000円/税込

そこからエディ・ヴァン・ヘイレンが大好きになった自分にとって、EVHは憧れのギター。エディといえば赤と黒のストライプが有名だが、こちらは最初期に使用していたホワイト&ブラックのストライプ。塗装だけでなく指板やピックアップ、ブリッジなど初期の仕様をイメージ。そして泣けるのが彼が実際に使い込んだかのようなレリックが施されている点だ。

サテンウレタンバックフィニッシュのクォーターソーンメイプルネック。ヘッドは'70年代スタイルのフェンダーストラトキャスターヘッドだ
ピックアップはEVHウルフギャング・ハムバッカー。ヴィンテージスタイルのフェンダー・ストラトキャスター・シンクロナイズド・トレモロを装備

【問い合わせ】
フェンダーミュージック株式会社 
TEL0120-1946-60

(出典/「Lightning 2023年3月号 Vol.347」)