人も荷物も運べてロングドライブもできるクルマはアメリカ車しかなかった。
クルマやバイクに限らず、サーフィンやデニム、それにミリタリー、レザージャケットなど、アメリカンカルチャーを仕事だけでなく私生活でも謳歌する佐藤さん。もちろんクルマも新旧のアメリカ車を複数台所有し、長年そのライフスタイルを謳歌している。
そんな佐藤さんの所有する1台が2000年式シボレー・エクスプレス。エクスプレスは前世代のシェビーバンの後継モデルで、シボレーのフルサイズバン(フルサイズとはラインナップのなかでももっとも大きな車格を持つカテゴリー)として、アメリカではスタンダードなバン。アメリカではボディの形状や長さ、それに多彩なエンジンラインナップが存在し、いわゆる商用バンからパッセンジャーバンまで存在している。
そのなかでも佐藤さんが所有するのはビッグブロック搭載モデル。ビッグブロックとはスタンダードなスモールブロックと呼ばれるV8エンジンとはエンジンブロックの大きさが違い、より力のあるエンジン。当然ながら排気量もあって、なんと7400ccというから、まさに軽自動車10台分という怪力モデル。
そんなありあまるパワーを持ったエクスプレスをベースに、佐藤さんは後部のシートをすべて取り外し、サーフトリップ仕様にカスタムしている。
趣味のサーフィンは友人たちとも行くことも多く、複数枚のボードが車内とルーフを使えば積載でき、さらにロングトリップもできるようにクルマの後部で休憩&就寝も可能。そのためシートはフロント1列目のみを3人乗車可能にカスタムし、これだけ大きなクルマで3人乗りというなんともぜいたくな1台になっている。
リアのカーゴスペースは知り合いの大工さんがカスタム。ボディの曲線に沿って隙間無くウッドを張り、ロングボードを室内に入れることができ、その上をベッドスペースにするという2階建てのカーゴスペースへとカスタムしている。
本来セカンドシートが入る空間にはちょっとしたウッドベンチをセットし、ショートトリップでサーフィンに行くときなどは休憩もここで可能。
まさに自身のライフスタイルをすべて反映させた仕様になっているのが特徴で、外観からはそこまでわからないという、大人っぽいカスタム。ノーマルのまま乗るのではなく、自身の使い勝手を考えてさらに手を加えることで、より愛着の湧くクルマへと進化させているのがおもしろい。派手さでは無く、あくまで実用にこだわったカスタムは勉強になる。
▼ シボレー・エクスプレスのスタイリングはこちらの動画でチェック!
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