エイジングマスターは誰の手に!? 天神ワークス主催「A -1GP」決勝大会に潜入!

天神ワークスが主催するレザーエイジングの美しさを競う祭典、A-1GP。使い込んだ天神ワークスのレザーアイテム(今年のテーマはウォレット)をエントリーし、一般投票で勝者を決めていく、まさにガチバトルなのだ。その決勝大会が、12月18日(日)に開催された稲妻フェスティバル内・天神ワークスブースで行われた。全国の地区予選を勝ち抜いた10名のウォレットがずらりと並び、美しいエイジングを競っていたぞ。ここでは、決勝大会に駒を進めた10名のウォレットを紹介する。美しく輝く革のエイジングを、心行くまで堪能してほしい。

優勝者に贈られるレザーチャンピオンベルト。裏側には歴代の「エイジングマスター」の名前が刻まれる

エントリーNo.1[ 関西地区代表 ]植村恭平さん

モデル:MW03 RD×BK
使用年数:8年

8年間使い込まれ、深い赤を湛える植村さんのMW03。表面のデニム擦れと思われる黒ずみが、エイジングに奥行きと渋味を与えている。光沢感も◎。

エントリーNo.2[ 東北地区代表 ]飛澤享さん

モデル:LW05 BK×TN
使用年数:6年

ブラックとタンのコントラストで独自の存在感を産み出している飛澤さんのLW05。ストラップ部分のタンのエイジングが、本体の黒の深みを強調している。

エントリーNo.3[ 四国地区代表 ]柳原伸哉さん

モデル:LW01 TN
使用年数:11カ月

使用期間11カ月ながら、出歩く時は必ず持ち歩いているため、タンが美しい飴色へと変化している。今後のエイジングも楽しみな柳原さんのLW01だ。

エントリーNo.4[ 北海道地区代表 ]小原和幸さん

モデル:LW06 TN×NV
使用年数:1年6カ月

1年6カ月の使用ながら傷を付けないよう大切に育てた小原さんのLW06。メンテ法は、毎日のブラッシングと2カ月に一度は天神ワックスでオイルアップ。

エントリーNo.5[ 東京地区代表 ]横山一利さん

モデル:MW01 BK
使用年数:5年

「ただ使い込む」というストイックな方法でブラックの茶芯をここまで引き出した横山さん。ため息が出るほど美しい。メンテ法は年に一度のオイルアップ。

エントリーNo.6[ 中国地区代表 ]奈村幸一郎さん

モデル:MW02 TN
使用年数:11年6カ月

11年半、毎日スーツの後ろポケットで鍛えた奈村さんのMW02。縫い目が擦
り切れ、購入9年目にリペアをした経験も。半年に一度くらいオイルアップ。

エントリーNo.7[ 関東地区代表 ]佐藤利幸さん

モデル:LW06丘染NV custom
使用年数:6年6カ月

佐藤さんのLW06は、もともと丘染めのネイビーだったが、下地の茶が大胆に出現している。天神ワックスで磨くことでここまでの鏡面に仕上げたのだとか。

エントリーNo.8[ 中部地区代表 ]宇佐美和幸さん

モデル:LW05 TN
使用年数:5年6カ月

バイクに乗る時にジーンズのポケットに入れての使用のみという宇佐美さんのLW05だが、顔が映るくらいの鏡面に仕上げたのはさすがの一言。

エントリーNo.9[ 九州地区代表 ]木村彩可さん

モデル:MW02 TN
使用年数:4年

旦那様の使っていたMW02を受け継ぎエントリーした木村さん。汚れ落としローションやケアクリーム、ブラッシングや乾拭きを駆使し、ここまで仕上げた。

エントリーNo.10[ 東京地区代表 ]相澤誠一さん

モデル:LW09 TN
使用年数:6年7カ月

購入当初は傷などを気にしていたが、いまではすっかりワイルドに仕上がった相澤さんのLW09。気が向いた時にオイルを入れ、なでなでしているという。

【問い合わせ】
天神ワークス 
TEL03-3870-8658
https://tenjinworks.com

(出典/「Lightning 2023年2月号 Vol.346」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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