定番モデルからアレンジ物まで、この冬注目の軍モノ革ジャンをピック!

  • 2023.01.03

長い歴史を持つフライトジャケットの大きな魅力は、機能的かつ洗練されたデザインが、80年以上も前に既に完成されていたこと。なかでもレザーフライトジャケットは永遠の定番であり、男の憧れ。その理屈は、いつの時代でも変わることはない。ミリタリースタイルの主格を担うレザーフライトジャケット。定番からカスタム、そしてモダナイズされたジャケットまでブランドによって、素材やデザインもさまざま。この冬のスタイルを決める革ジャン選びの参考にしてみては?

【USAAF系統】

USAAF(アメリカ陸軍航空隊)は、1947年にUSAF(アメリカ空軍)として独立する以前の軍組織。第二次世界大戦前に作られたフライトジャケットは、後継モデルへと受け継がれる基礎を確立。以後、それをベースに改良が繰り返されて進化していく。

[ A-1 タイプ ]

レザーフライトジャケットの元祖とも言うべきA-1。ファスナーがウエアへと使用されることが一般的ではなかった時代にデザインされたモデルであるため、フロントボタン仕様が、このモデルの大きな特徴となっている。

BILTBUCK Lot.623 Lambskin A-1 Jacket

滑らかできめ細かな革の銀面から上質なものとわかるシープスキンを採用。一般的に使用する革よりも0.5㎜ほど厚めの革を採用しており、羊革特有の軽さやしなやかさはそのままに肉厚でタフな印象を受ける。クラシカルなミリタリーデザインとブラックが洗練された1着。20万6800円

【問い合わせ】
アトラクションズ
TEL03-3408-0036
https://attractions.co.jp

[B-3 タイプ]

爆撃機搭乗員たちが着用したことからボマージャケットの愛称で親しまれているB-3。1934年に登場し、毛足の長いムートンをふんだんに使用したインパクトの大きなスタイルと圧倒的な保温性の高さが魅力のジャケット。

THE REAL McCOY’S TYPE B-3 REAL McCOY MFG.CO.

毛足のボリュームの多さが良質なものと理解できるマテリアルは、コンビネーション鞣しを施したサウスアフリカンメリノシープ。首元や裾に装着されるレザーベルトにはホースハイドを採用した。フロントファスナーは1940sのベル型タロンが付けられる。38万5000円

【問い合わせ】
ザ・リアルマッコイズ東京
TEL03-6427-4300
https://therealmccoys.jp

[A-2 タイプ]

A-1の後継モデルとして1931年に制式採用されたA-2。のちにナイロンフライトジャケットへと受け継がれるが、以降も多くのパイロットたちから愛され、その愛着の深さゆえに個々にカスタムを施したモデルも存在する。

HOUSTON A-2 LEATHER JACKET

ミリタリーウエアブランドを軸にコレクションを展開するヒューストンのA-2。ホースハイドを使用し、左袖には「ARMY AIR FORCES」のロゴとマークがプリントされる。5万6980円

【問い合わせ】
ヒューストン
TEL048-643-5110
https://union-onlineshop.co

BUZZ RICKSON’S BR80593 JACKET,FLYING,SUMMER Type A-2

コントラクターの中でも5度の納入実績を誇るラフウエア社のA-2を再現。細かなディテールの使用から、3度目に納入したモデルを復刻。台襟付きの大型の襟は大きな特徴だ。18万4800円

【問い合わせ】
東洋エンタープライズ
TEL03-3632-2321
https://www.toyo-enterprise.co.jp

【ARMY 系統】

地上を走り回る米陸軍が着用していたウエアは、あらゆる敵から身を守る防護服と同じ。そのためには機動性に長けた動きやすいデザイン、かつさまざまな衝撃にも耐えうる作りでなければ、役不足なのだ。

[FIELD PARKA タイプ]

陸軍のオーバーコートとしてデザインされたフィールドパーカ。アメリカ軍のみならず、フランス軍などにも共通するディテールは多数見られる。ロングレングスでありながらも機動性を考慮した作りが魅力だ。

SiSii Snow Parka

雪山でのカモフラージュのために考案されたスノーパーカをベースに牛革のスウェードをマテリアルに製作。オーバーコートとして着用された背景から、ゆったりとしたシルエットが特徴。革は裏に銀面が覗く銀付きスウェードを採用している。12万1100円

【問い合わせ】
シシ
TEL0797-21-2299
https://www.sisii.com

【USAF 系統】

おもに上空を飛び回るパイロットたちが着用することを想定して作られているため、防寒性は必要不可欠。飛ぶ高度によって分類されているのも米空軍が手掛けるフライトジャケットの大きな特徴となっている。

[MA-1 タイプ]

1950年代にタフなナイロン素材が開発されて以来、登場したナイロンフライトジャケットの代表作MA-1。ミリタリーファッションとしてアメカジスタイルにも浸透し、多くのファッションブランドも取り入れたジャケットデザイン。

Studio D’ARTISAN MA-1 LEATHER JACKET

1950年代初期のMA-1をベースにシープスキンのような柔らかな風合いで、たっぷりとオイルを含ませたオイルソフトホースレザーで製作したジャケット。ブラックのボディにブラウンのリブが当時のモディファイモデルのようで印象的。15万1800円

【問い合わせ】
マリジュアン表参道店
TEL03-5774-6479
http://www.dartisan.co.jp

ALPHA INDUSTRIES MA-1SEEPSKIN JACKET

シープスキンを使用したMA-1だがファスナー周りや袖、ポケットなど、何年も着用したかのようなリアルなエイジング加工が施され、雰囲気の良いレザージャケットとなっている。フェード感のあるレザーの表情をブラックのリブで引き締めている。7万4800円

【問い合わせ】
アルファ インダストリーズ(エドウイン)
TEL0120-008-503
https://alpha-usa.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年12月号 Vol.344」)

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