ハマると抜けられない? 大学のマスコット、カレッジドール。
「アメリカでは現在で約4000校近くの大学があると言われています。有名大学にはマスコットがいて、スクールカラーがあり、そのバリエーションは膨大です。個人的には各大学のカレッジドールを集めたいというわけではなく、寄せ書きされたメモリアルな人形に惹かれます。ウエアでもたまに見掛けますが、アメリカでは卒業時に白のジャケットやカレッジドールに寄せ書きをする文化があります。その佇まいに個性があって、大好きなんです」とグラッドハンド・ディレクターのL.さん。
カレッジドールは今でも各大学の生協でTシャツなどのオリジナルアイテムと同じように販売されている。大きなシェアを占めていたのが、カレッジエイトという会社が展開していたカレッジペットというフェルト製のぬいぐるみ。フェルト製のペナントで成功した会社だけに、この生地が使われているというわけだ。
「バリエーションも様々で、犬のモチーフが代表的ですが、変わったデザインもあり、終わりのないコレクター道ですね(笑)」
1.ペンギンタイプ
珍しいペンギンタイプのヴィンテージドール。キスマークなど、センスの良い寄せ書きが施されており、L.さんがお気に入りの個体。寄せ書きの内容的には家族間で贈ったもののようだ。
2.コットン生地のカレッジドール
フェルトではなく、コットン生地を使ったカレッジドール。全体に寄せ書きされていることが多いが、これはお尻部分に集中していて、なんとも個性的な仕上がりになっている。
3.カレッジエイト製のフェルトドール
カレッジエイト製のフェルトドール。ご覧のように耳に各大学のワッペンを貼って販売していたのだ。
4.起毛素材のカレッジドール
起毛した贅沢な作りとなったカレッジドール。首に掛かったMは大学の頭文字だろうか。
5.スクールカラーのパーソナリティペット
スクールカラーが落とし込まれた珍しいデザインのパーソナリティペット。メガネが埋め込まれている。
「グラッドハンド」のオリジナルカレッジドールなら、アメリカンカルチャーを楽しめる。
カレッジドールにインスパイアされて作ってしまったグラッドハンドのオリジナル。そのルーツを残しながらも、しっかりとカルチャー的な要素を落とし込んだ。
これまでに作ったオリジナルのカレッジドールは、レザーからオリジナルのクレスト柄までバリエーションが豊富。レザーに関しては、ザ・リアルマッコイズとのコラボだ。
寄せ書きするアメリカのカルチャーからインスパイアされたバイ グラッドハンドのスウェット。毎シーズン、リリースされ、ベースはすべてL.氏の手描きだ。6万3800円
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
【取材協力】
GLADHAND
https://www.glad-hand.com/
(出典/「Lightning2022年9月号 Vol.341」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/N.Suzuki 鈴木規仁