フルカウント初の試み。大阪にショールーミングストアOPEN!

国産デニム黎明期の’90年代半より日本のアメカジシーンを牽引し続ける老舗・フルカウントが久しぶりに地元・大阪に直営店「111」をオープン。それも単なる店舗ではなく、新しい試みが始まるという。これは気になります!

店頭で試着、ネットで購入!

取材時は店舗となる本社1階工事の真っ最中。「D.I.Y.」や「ミッドセンチュリー」をキーワードに、重厚でヴィンテージライクな雰囲気のスペースが出来上がる予感

現在、フルカウントのアイテムは、ネットショップのほか、北海道から沖縄の全国、そして世界各国にある取扱店で入手可能だ。ただ、直営店は現在、東京・神宮前のみで地元である大阪は2011年を境になくなっていた。

「前々から常連さんには大阪でやってほしいという声はあったんです。来年30周年と、いいタイミングであったのと、最近は『ショールーミングストア』というスタイルがあることを知って。完全予約制にすれば店にずっといる必要もなくなるし、ネットとか近くの取扱店で買ってもらえたらポイントがついたりとかお店の人にも喜んでもらえるしこれならいいなと」

そう直営店再開のきっかけを話してくれた代表・辻田幹晴さん。ちなみに「ショールーミングストア」とは、実店舗をショールームと見立てて、実際に見て試着はできるものの、在庫を持たないため購入の際はネット通販や近隣の取扱店で購入するというもの。

アメリカから取り寄せた材木のほか、CLUTCH Collection出展時に使用した古材なども使用。文字やペンキ汚れを使うことでヴィンテージ感を演出している

オープンは7月5日(火)。7月は会員登録期間として予約なしでも来店可能だが、8月以降は完全予約制になるとのこと。当面接客は本社にいるスタッフが対応。いずれは指名制やスタッフによるコーディネイトとうサービスを予定しているとか。

フルカウントの世界観に浸れる新コンセプトのショップ「111」の仕上がりが楽しみだが、さらに運が良ければ辻田さんに接客してもらえることもあるかも?

施工業社の「MINOKI VILLAGE」は日本の大工の技術も持つことから、アメリカのオーク材に「なぐり加工」と呼ばれる日本の伝統技術をミックスさせる技もさりげなく盛り込む
岐阜県恵那市で家造りのデザイン設計施工を行う「ミノキビレッジ」代表の纐纈隆士さん。自身もフルカウント愛用者で今回の現場ではフルカウントをワークウェアに使用
外観がどうなるかは実際に確かめてみてほしい。7月中は会員登録期間として予約なしでも来店可能。詳細はフルカウントのウェブサイトで!

【DATA】
フルカウントショールーミングストア「111」
大阪府大阪市中央区久太郎町1-1-1
TEL 06-4705-1108
営業/11:00~18:00(月~金OPEN)
※ 7 月いっぱいはフリーでオープン
※ 8 月からは完全予約制

(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)

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