『キッチン南海』の中条さんが乗るカリフォルニアの匂いがする、旧いドイツ車。|フォルクスワーゲン・タイプ3【東京カーライフ】

東京の名店『キッチン南海』の中条さんはダッジ・チャレンジャー乗りとしても有名。新しい相棒に選んだのは旧いドイツ車だ。

「キッチン南海」中條知章さん|東京都出身。学生の頃からキッチン南海を手伝い、20歳の頃に入社。その後、30年に渡り勤務。建物の老朽化により閉店した本店の味と伝統を受け継ぎ、2020年に独立

大のクルマ&バイク好きが選んだ、アメリカから輸入されたドイツ車。

発売翌年の1962年にラインナップされたワゴンタイプのヴァリアント。ビートルと共通の空冷水平対向エンジンを搭載。どこかエレガントなフォルムが人気で、近年は価格が急騰している

キッチン南海で約20年間に渡り料理長を務め、一昨年に味と看板を受け継いで独立した中條さん。大のクルマ&バイク好きで知られ、昨年に12年ほど愛用したダッジ・チャレンジャーからタイプ3ヴァリアントに乗り換えた。

「チャレンジャーの前はコルベット。その他にハイラックスも乗っていました。スピードを求めず、ゆったりと乗りたいなと思って、このタイプ3にしたんです。一番のお気に入りは、L633VWブルーと呼ばれる純正カラー。このクルマはアメリカから輸入されたものなので、ドイツ車ですがどこかカリフォルニアの匂いがします。そんな背景も購入した理由です」

「1966 VOLKSWAGEN TYPE3」のディテールを拝見!

クラシックなインパネはタコメーターでなく、純正で時計になっているのがおもしろい。

内装も純正ベースで、シートカバーやドアパネル、カーペットを新品に交換して清潔感のある仕上がり。

音響機器もオリジナルの雰囲気を壊さない物をインストール。

オーバーホールしたオリジナルの1600ccエンジン。32PDSツインキャブレターで電装系は6Vから12Vに変更済み。走りは絶好調だ。

純正色でのニューペイントに加えて、バンパーもリクローム。約60年前のクルマとは思えない美しさだ。伝統のリアエンジンでアメリカ車とはひと味違う乗り心地を楽しんでいる。

食材やキッチン用品などの買い出しに行く際にも活躍している。リアにも十分なスペースがあるが、フロントも有効活用している。

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)