「ホットビルドインク」成田淳さん
若い頃からずっとアメリカ大好きというJUNさん。現在では口コミで評判が広がり各地から依頼が舞い込んでくるという。
アメリカ好きが提案するライフスタイル。
さて、まずは説明抜きにこの光景を見ていただこう。詳細を聞かなければここが日本であるとはちょっと信じられないかもしれない。そんなアメリカンな家に住み、アメリカンな住宅を作り続けているのが、今回紹介する成田さんだ。
奈良県でアメリカンハウスの建築をしているホットビルドの代表を務め、周囲からJUNさんと慕われる成田さん。彼が作るのはアメリカンな家であることはもちろん、細かなパーツやグッズなどもアメリカにこだわった作りが魅力。何よりJUNさん自身がアメリカ好きということもあって、自宅は敷地内やガレージの中までまるでアメリカ。仕事で使うのもエルカミーノという徹底ぶりだ。
どこから見てもアメリカの一般的な住宅に見えるが、もちろん日本で作られたメイドインジャパンの建物だ。違いはちょっとしたことだという。
「この家は日本の建物ではありえないくらい屋根の傾斜が緩いんです。それからできるだけ屋根を大きく張り出すのもアメリ
カっぽいポイントです。2階を目立たない構造にして平屋っぽい雰囲気にするのも重要ですね。でもウチで作る家は日本の気候に合わせて雨樋もあるし、日本製の建材も使ってます。ちゃんと日本向けに住みやすいようにアレンジしてるんです。そのバランスを自宅で研究して実際の仕事にフィードバックしてます」
そんなJUNさんが建てる家は、アメリカンな見た目だけでなく、灯具やドア、庭の置物までアメリカン。建物本体だけでなくあらゆるところにアメリカっぽくなるヒントが隠されているのだ。
ちなみに渡米時には住宅街を何時間も走り回って細かな部分や建材をチェックしたり、ホームデポを訪れ、電灯器具など使えそうな建材をトランクいっぱいに買い付けてくるのがルーティーンとなっているそうだ。
細かなディテールを拝見しよう!
若い頃からアメリカのスタントマン・EvelKnievelの大ファンで、スタントマンに憧れていたため、JUNさんのガレージにはモトクロスが並ぶ。
自宅リビングの一角に飾られたお気に入りの写真の数々。全てしっかりと額装するのがカッコいい雰囲気の秘訣。
自宅リビングは灯具やシーリングファン、細かな装飾のチョイスはもちろんだが、色使いもアメリカン。
古いギターアンプを玄関脇の壁に埋め、キーホルダーに流用するセンスもおしゃれ。
庭のアクセントになっているコンクリートベンチは、アメリカのプール風の造作。自宅でBBQする際などに重宝する。
ガレージ脇のサボテンなどを中心に寄せ植えしたグリーンスペースは、縁をアメリカの駐車禁止の印である赤でペイント。
カメラ付きのインターフォンは、フェンスの間に隠して設置。代わりに看板でインターフォンの在処を主張。
ドアは上下で大胆にカットして設置することで。室内の換気もでき、ペットゲートにもなるという優れもの。
(出典/「Lightning2022年5月号 Vol.337」)
Text & Photo/D.Katsumura 勝村大輔 取材協力/ HOT BUILD,INC. https://www.instagram.com/hotbuild.inc/
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