パーツを眺めながら最高の1杯を楽しめる、モーターアクセ&コーヒーショップ!

オールドトライアンフの名店『リバタリア』がオリジナル&ヴィンテージパーツとコーヒースタンドを組み合わせた『グリーンスミス』をオープン。無機質な空間にハンドクラフトの温かみを織り交ぜた個性的なショップの内部を紹介しよう。

「リバタリア」代表・藤久直也さん

2014年にヴィンテージトライアンフに特化した専門店『リバタリア』をオープン。メカニックとしても一流で、カスタムのセンスも抜群だ。

英国ヴィンテージパーツとコーヒーが交わるショップ。

日本でも有数のヴィンテージトライアンフの専門店である『リバタリア』。取材時はまだプレオープン状態であった新店舗『グリーンスミス』は、販売車両だけでなく、オリジナルとヴィンテージのパーツに加えて、コーヒースタンドも併設している。

カフェスタンドスペースの横には大きなテーブルがあり、そこではコーヒーを飲みながら、パーツを眺めたり、愛車談義に花を咲かせることができる

「もともとはラーメン店だった場所を、元アンフィニッシュで現在はHITSCOの名義で内装を手掛ける中嶋さんに依頼しました。カフェとファサードは中嶋さん、奥の工房スペースなどは自身でDIYしています。壁をうまく使って、パーツをディスプレイしたかったので、什器はあえて置かないようにしています。鉄のパーツがメインなので、随所にプライウッドを使っているのもポイントですね。前の店舗は工場にして、ここはコーヒーを飲みながらバイクの話をする場所にしたいんです」

グリーンスミスがオープンした際に作ったフライヤー。旧きよき時代の英国車や様々なカルチャーに精通する藤久さんらしいデザインに仕上げられている。コーヒーチケット付き

英国らしい品のある空間にコーヒーの香りが漂う内部を拝見!

奥にある作業スペースには、整備などで預かっているトライアンフが。ここでは今後、講習会も行う予定。金網のフェンスをディスプレイに活用。

ウッドを使った壁には、パーツを直接取り付けているのが特徴的。すべて売り物で、ヴィンテージパーツからオリジナル、トライアンフの純正パーツまで豊富にラインナップする。

アトリエの一角には、壁をうまく使い、ツール類が収納されている。見た目もよいし、探す手間がないので、実用的なのだ。

こちらはコーヒーを受け渡すカウンター。外装にプライウッドとモルタルを組み合わせるアイデアは、HITSCOの中嶋さんによるものだ。

ヴィンテージのトライアンフの看板をディスプレイ。アメリカだけでなく、本場イギリスにも何度も渡り、現地の空気感を深く理解している。

柔道をモチーフとしたアメリカンなテイストのロゴもセンスが抜群。バイクだけでなく、ウエアやカルチャーにも精通する藤久さんらしい発想。

スタンディングでもコーヒーが飲めるように小振りなカウンターを設置。これも中嶋さんが手掛けたもの。ムラ感のあるモルタル壁もいい感じ。

厳選したコーヒー豆を使って、美味しいラテが提供される。10時からオープンするので、午前中に行くのもオススメ。

ZIGZAGをモチーフにしたアートワークもセンスよし。

左の扉を入るとカフェのキッチンスペースとなる。藤久さんが自らコーヒーやラテを入れてくれて、トーストまで出してくれる。

【DATA】
グリーンスミス
埼玉県さいたま市桜区栄和3-11
営業/10:00~20:00
休み/不定休
https://19joe.com

(出典/「Lightning 2021年9月号 Vol.329」)