サーフィンやビーチキャンプといった遊びの達人たち。そんな彼らの愛車を拝見するとともに、遊び道具を満載にしたクルマの積載術も拝見! 遊びの達人たち総勢11人のクルマ選びと、楽しみ方を参考にしてみてはいかがだろうか?
1.1991 GMC VANDURA STARCRAFT×Genki Meat Cheers 内田剛さん|海でサーフィンとBBQを満喫! 愛犬と旅するキャンパーバン。
鹿児島県の六角黒豚を中心に取り扱う千葉県一宮の精肉店兼BBQショップ『Genki Meet Cheers』のオーナー、内田さんの愛車はスタークラフトによるコンバージョンモデルのバンデューラ。サーフィンやBBQを楽しみながら愛犬のパウと四国をトリップしたこともあるのだとか。
「サーフトリップができるフルサイズのアメリカ車を探していた時にこのクルマと出会い、 子供の頃に父とよく見ていた映画『特攻野郎Aチーム』を思い出して一目惚れしました」。350エンジンはパワーがあり、車中泊もできるので、遊びながら旅ができる趣味性の高い1台だ。
2.1995 FORD F150 XLT×濱野俊行さん|パワフルな走りで、仕事も遊びもこなすマルチな相棒。
程よくレトロな顔つきとワイルドな雰囲気を併せ持つヤングタイマーなピックアップを仕事でも遊びでも使っているという濱野さん。仕事では工務店を営み、サーフィンとバイクが趣味なので、ピックアップのベッドが様々なシーンで重宝するというわけだ。5.8L V8エンジンはパワフルで、海までの道のりも快適。
「機能を考えれば後部座席があった方が便利だと思うのですが、シングルキャブのシルエットにこだわっています。後ろにアルミケースを積んでおけば困ることはないし、何よりサーフボードやバイクなど大きな遊び道具を積めて、ラフに使える所がGOOD !」
3.1980 Chevrolet Malibu Wagon×ワンワールド代表 濱野裕之さん|旧いサーフフィルムの記憶と憧れがマッチ。
千葉県一宮のサーフショップ、ONEWORLDの濱野さんが最近手に入れたマリブワゴン。クリアが焼けたイエローのオリジナルペイントや、少しローダウンしたスタイリッシュなシルエットがやり過ぎず力の抜けた雰囲気だ。
「昔見た旧いサーフフィルムでこの頃のマリブワゴンにデカいサーフボードを積んでいる姿が頭に焼き付いていて、その時代を感じさせてくれるから魅かれるんですよね。今回写真を撮ってくれたカメラマンさんがこのクルマの前々オーナーというのも何かのご縁。偶然と偶然が重なったこの車両を、大切に乗り続けたいです」
4.1955 CHEVLORET 210 WAGON×望月智樹さん|海へ向かう道中から 楽しみたい。だから’50sカーを足にする。
映画『アメリカングラフィティ』を見て憧れた’55シェビー・ワゴンを普段の足として使う望月さん。塗装が剥がれ落ちて錆止めが浮き出たやれたボディがサーフヴィークルとしての雰囲気抜群。ビーチで底がつかないギリギリの高さにローダウンした車高もこだわり。近所の買い物からサーフィンまで、幅広く’50sカーを楽しむタフなオーナーだ。
「ワゴンを選んだのはサーフィンや釣りなど、遊びで使いやすいからです。海へ行く時でもこのクルマなら行き帰りの道中も楽しめるから、その日の波が良くなくても機嫌が悪くなることもないんですよ(笑)」
5.2012 LANDROVER DISCOVERY4×ダブワークス代表 上田大輔さん|長時間の移動も楽ちんな英国のプレミアムSUV。
ブランドのPRを手掛ける上田さんは、海釣りとキャンプが趣味。数百キロ移動することも珍しくないので、快適に走れて、荷物が積めるのが条件だった。
「海釣りで千葉に行くことが多い のですが、朝5時に集合なんてことも珍しくありません。もちろん日帰りなので、移動中はできる限りリラックスしたい。そうなるとヴィンテージカーよりも現行車に軍配が上がります。5リッターのパワフルなV8でエアサスのコンビは実に快適です」
6.2016 JEEP Wrangler Unlimited×ビスポークトーキョー代表取締役 篠原勝さん|英国のカスタムパーツで上品かつワイルドな印象に!
まるで服を誂える職人のように、様々なカーカスタムを行う注目ショップであるビスポークトーキョー。代表の篠原さんが乗るのは、英国のカスタムビルダーであるチェルシートラックカンパニーが展開するカーンのパーツで仕上げたラングラーだ。
「フロントマスクやホイールにカーンのカスタムパーツを使うことで、海にも街にも似合うように上品さとワイルドさをうまく調和させています。2インチローダウンしたのもポイント」
7.1975 AMC Gremlin×ウルフマンバーバーショップ代表 曽原猛さん|当時は斬新だったアメリカンコンパクトカーの元祖!
日本におけるバーバーショップカルチャーのパイオニア的な存在である曽原さん。スタッフとともに海でBBQするというのでスナップを敢行。その相棒は、前衛的なコンパクトカーであったグレムリンである。
「見た目こそオリジナルペイントですが、エンジンはシボレー製に載せ替えて、ついでに内装もフルレストア。デイリーユースできるようにサイドモータースで仕上げてもらいました。コンパクトなので思っている以上に速いんです」
8.1983 CHEVROLET El Camino×レガリス代表 西崎大介さん|希少なデカール仕様を遊びグルマに!
カリフォルニア発の電動アシスト自転車スーパー73の代理店業務を務める西崎さんの愛車は、希少なロイヤルナイトパッケージのエルカミーノ。砂浜も走破できるスーパー73とサーフボードを積んで海に行くのが、休日の定番だと語る。
「これまでベントレーからハイエースまで様々な車両を乗ってきましたが、いつか乗りたいと思っていたのが、LAで見たエルカミーノでした。デカールも含めてフルオリジナルの車両で、荷台部分には自転車を固定できるように専用のキャリアを装着しました。海はもちろん、お客様への納品にも行ってますよ」
9.1990 Mercedes-Benz 300E×キャルオーライン 金子敏治さん|海に似合うレアカラーの名作124!
「カリフォルニアのサーファーたちが無理やりボードを積んで、海に来ているスタイルがとてもかっこよくて、いつかセダンに乗ろうと思っていました」と語る金子さんが選んだのは、名作として名高いW124。しかもライトアイボリーというレアな純正カラーだ。アメリカのカルチャーやクロージングに精通する金子さんらしい捻った視点でのチョイスがお見事である。
「’90年代のクルマなのにクラシック感があって、街にも海にも映えるクルマってなかなかないんです。いろいろと乗ったのですが、以前所有していたワゴンのS124が忘れられず、再び戻ったんですよ」
10.2019 TOYOTA HILUX×ラフアンドラゲッド ENOSHIさん|アクティブに使い倒せるピックアップ。
日本を代表するサーフボードのシェイパーであり、そのライフスタイルも注目されているエノシさん。夏はサーフィン、冬はスノーボードを徹底的にやり込む彼のスタイルには、オフロードも走れて、抜群な積載量を誇る最新のピックアップトラックが適任である。
「パンプキンなど様々な旧車に乗ってきましたが、サーフトリップで何百キロと走り、冬は雪山へ頻繁に行くような使い方には厳しい。そこで見つけたのが、国内で唯一、正規販売されているピックアップであるハイラックスだったんです。フェイスなど細かくカスタムしました」
11.1977 CHEVROLET CHEVY VAN G20×ネイタルデザインディレクター GOTOHさん|バイクも難なく積める大容量のフルサイズバン!
自身の敬愛するアートやカルチャーの要素をブレンドし、クラフトマンシップ溢れるモノ作りを展開する後藤さん。ブランドの核となるアウトドアプロダクツは、 後藤さんの外遊びで得た経験をフィードバックすることで、より完成度を高めている。そのためキャンプは欠かせないライフワークだ。
「シェビーバンを乗り継いでいて、2台目なんです。前は’80年代の車両だったのですが、もっと旧いモデルが欲しくなって乗り換えました。キャンプ場で足代わりになるホンダ・モトコンポを積むのが定番。都内でも使いやすいミディアムサイズを選びました」
(出典/「Lightning 2021年7月号Vol.327」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦 S.Oura 大浦真吾 N.Hidaka 日高奈々子
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