アメリカンモーターカルチャー語るのに欠かせない存在「ムーンアイズ」。
日本に浸透するアメリカンモーターカルチャーを語る上で「ムーンアイズ」の存在は欠かせない。
まず初めにムーンアイズの歴史を簡単におさらいすると、1952年にアメリカ、カリフォルニアのサンタフェ・スプリングスでディーン・ムーンが創設。当初はホットロッドを手掛ける『ムーン・オートモーティブ』としてスタート。’50年代からレースに積極的に参戦しながら、ムーンディスクなどのパーツやウエア、グッズを展開し、アメリカのカーカルチャーが好きな人なら知らない人はいないほどのメーカーに成長した。
ムーン・オブ・ジャパンができたのは1986年。その後1992年から代表のShige菅沼さんがアメリカのムーンアイズ本体を受け継ぎ、この歴史あるメーカーのカルチャーを発信していくことに。そして、その本拠地となるのが本牧にあるムーンアイズ・エリア1であり、モノを売るだけでなく、“カーフィーショップ”やガレージを併設し、南カリフォルニアのライフスタイルを提案し続けている。
さあ、早速店内に潜入! と、気になるのはやっぱりホットなクルマの数々。
ガレージに鎮座するムーンアイズ代表、Shige菅沼さんの愛機’69年式シボレー・カマロ Z28はドラッグレースにも参戦していたホットな1台。
2018年のホットロッドカスタムショーでお披露目されたムーンアイズのプロジェクトカー、1961年式ビュイック”MQQN Blessing”。
2017年に製作されたアーリーショベルベースの“MOON SHINE” は、”MQQN Blessing”同様イエローのフェードペイントが美しい。
ムーンアイズがカスタムをプロデュースした1972年式TOYOTA Celica ST。ブランドカラーのイエローを纏い、国産旧車もアメリカンな雰囲気に。
トラディショナルな1932年式フォード・ロードスター。シェビー・スモールブロックをホップアップしたホットなエンジンが魅力。
’90年代にムーンアイズがプロデュースしたToyotaHi-Lux Dually。ロー&ロングのシルエットが特徴で、バイクを積むトランスポーターに最適。
気を取り直して、いざ店内へ。限定品を見逃すな!
エントランスから入るとまず飛び込んでくるのはクラシカルなガレージのような雰囲気のモーターサイクルエリア。国産からH-D、英車などにも使えるカスタムパーツがずらりと並ぶ。
様々なデザインのテールライトはムーンアイズで取り扱う人気カスタムパーツ。さりげなく個性を演出するのにオススメ。
ワイルドマン石井さんのピンストライプが入るタンクやヴィンテージのタンクがウッドの壁にディスプレイされている。
取材に訪れてすぐ、モヒカン小川、ランボルギーニ三浦揃ってMOON Equippedロゴの総柄マスクを購入。コロナ禍期間中は外出時の必須アイテムだけにマスクのデザインにもこだわりたい。
1階アパレルエリアのショーケースには過去に製作した限定アイテムもディスプレイされている。限定アイテムはコレクションとしても人気が高いので気になるものに出会えたら即手に入れるべし。
足回りのアクセントになるエアバルブキャップ。アイシェイプや8ボール、ダイスなどポップなデザインが人気だ。
’60sのアメリカのホテルやモーテルで使われていたルームキーがイメージソース。フェリックスの3種類のデザインを展開。880円
ラットフィンクのプラスティックキーチェーンはチープな質感がアメリカンな雰囲気。お土産にも◎。440円
オリジナルロゴが入ったガム。ワイルドマン石井さんによるピンストライプが描かれたケースも味もアメリカの匂いが漂ってくる。
ガレージや部屋に飾ると一気にアメリカンな雰囲気を漂わせてくれる遊び心溢れるサインのラインナップ。サイズやデザインを豊富に揃えているので、飾る場所の用途に最適な物を見つけよう。
アパレルもアメリカンな香りたっぷり!
続いて、オリジナル商品が豊富に揃うアパレルもチェックしていこう。
’50sから変わらないデザインで作り続けられているMOON Equipped Tシャツ。カスタムやホットロッドが好きならとりあえずマストバイの1着。4620円
アイボールロゴを囲む日本語のレタリングが特徴的なラグランTee。カリフォルニアのカルチャーと日本らしさが融合するグッドデザインだ。3520円〜
ありそうでなかったラットフィンクとのコラボT。アイボールを背負うラットフィンクのキャッチーなグラフィックに注目。5280円
HPやカタログでモデルを務める看板スタッフ、Amiさんのオススメはトラディショナルな雰囲気のレッド・ロードスターT。4290円
買い物に疲れたらアメリカンダイナーで休憩!
ムーンアイズ・エリア1に隣接するムーンカフェ。テラス席があるので晴天の日は気持ちが良い日差しを浴びながらアメリカンな食事を楽しみたい。
ディーンムーンバーガーは112.5gのパティをダブルで包むボリューミーなハンバーガー。写真はBBQソース、パイナップル、ベーコンをトッピング。3100円
2006年に50年の歴史に幕を閉じた三橋レストランから受け継いだ自家製アップルパイ。660円
ふたりもご満悦。ってこんなに食べるの?!
店内にある旧い本牧の写真や海外ゲストの直筆サインにも注目。ビッグネームの数々にムーンアイズが日本のカスタムカルチャーに与えた影響力の大きさを見る。
◆
ムーンアイズの根底にあるのはまさにアメリカのモーターカルチャーそのもの。モノもスタイルもムーンアイズで、本物のアメリカを体感してみては?
【DATA】
MOONEYES
横浜市中区本牧宮原2-10ムーンアイズエリア1
TEL045-623-5959
https://www.mooneyesshop.jp
(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 Photo/S.Sawada 澤田誠司
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