10年ぶりに、ブレーキを付けて復活させてみたピストバイク。
ナイキの「ブレーキなし。問題なし。」の広告が炎上した2007年、私はノーブレーキピストに乗っていた。
今考えるとノーブレーキでよく乗っていたなと思いつつ、それが社会問題になり始めた頃、ピストに乗るのをやめた。
ブレーキを付けて乗る選択肢もあったけど、私のピストはワタナベ製のNJSフレームのためブレーキの取り付け穴がない。穴を開けずに装着できる簡易ブレーキもあるが当時の製品はいい意味でコスパ的、悪く言えばチープ。不恰好にブレーキを付けるなら、乗らない方がマシだと思っていた。
乗らなくなって10年ちょっと。当時に比べて体重は約30㎏増。運動不足は否めない状況で、しかもコロナ禍によるテレワークだと余計動かなくなる。そこでワタナベのピストを再稼働させようかと。
市場を調べてみると昔に比べNJSフレーム用のブレーキアダプターの選択肢が増えている! そこでまず入手したのが、小倉自転車のピスト用ブレーキマウント。
9㎜厚のA7075材でダイレクトブレーキ対応の優れもの。これを知ってしまったからには憧れのパーツでレストアしてやろうかと。で、前置き長いけど今回の本題、「ポールのブレーキレバー」の購入となる。
とにかくCNC切削の仕上げが抜群にカッコいい。しかもアメリカ好きには嬉しいメイドインUSAだ!
PAUL COMPONENT ENGINEERINGのE-LEVER
1989年にカリフォルニア・チコにて創業したポール。極限までシンプルに設計されたアルミの削りだしによる造形が美しすぎるブレーキレバーだ。指1本または2本で握る前提のコンパクトなサイズ感が素敵。74ドル
【問い合わせ】
ポール・コンポーネント・エンジニアリング
http://www.paulcomp.com
(出典/「Lightning 2021年3月号 Vol.323」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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