仕事のアイデアも生む、遊びの空間。
「ムーンアイズ」のスタッフで広報を担当している角さんの自宅ガレージは、作業をするためというよりは、毎日自分が好きなモノを目にしたいという願望をカタチにした。
そして必ずこの空間を直接的、間接的にでも仕事に活かすということも角さんの絶対条件。撮影のスペースに使うことはもちろん、奥には二畳の小さな書斎があり、会社のプロモーションでアイデアが浮かばないときは、ここで思案を巡らすことが多いという。
このガレージでアイデアやイメージが閃き、頭の中に浮かんだアイデアを会社でカタチにして、またここに帰ってくるのだ。
それだけに壁のディスプレイは、角さんが仕事で制作した思い入れのあるイラストや写真だったり、大好きなアメリカの雑貨や看板、ポスター、ムーンアイズのグッズ、パーツなど、ジャンルを問わず、一見してバラバラのようだが、角さんが愛してやまないものだけがチョイスされている。
そして中央に鎮座するこのガレージの主役といえば、愛車の’61年式フォード・ファルコン・セダンデリバリー。
所有して18年、コツコツとカスタムし続けて現在のスタイルとなっているが、足周りやペイント、内装など、まだまだやりたいことは山積みで、焦らずコツコツと進めていきたいそうだ。
特にコンパクトカーのファルコンはホイールの選択肢が少なく、アメリカのスワップミートなどで見つけては買っているため、必然的にガレージには数種類のヴィンテージホイールが置いてあったが、これがまたアメリカっぽくてカッコいいのだ。
心から好きな物に囲まれているからこそ、角さんはこのガレージで、ムーンアイズ広報としての様々なアイデアを紡ぎ出すことができるのだろう。
角さんのこだわりの品を改めて紹介!
1.【1961 Ford Falcon Sedan Delivery “Pantastic”】エアサスで車高を下げたKUSTOM セダンデリバリー
角さんの愛称”PAN”からムーンアイズ代表シゲさんがPantasticというショーネームを考えてくれたので、セダンデリバリーらしく看板風のサインが入る。フロントにはチューブグリルを装着し、ホイールは国産のエルスター14インチにVintage ANSENのスピンナーキャップ。
2.自ら描いたポスター
こちらはガレージが完成した時に3カ月かけて自ら描いたポスター。’80年代のカマロの広告をモチーフにして、愛車のファルコンを描いている。角さんは絵心もあるのだ。
このポスターは実際の夜のガレージの雰囲気をそのままに表現しているのがわかる写真がこちら。夜になるとガレージはライトアップされて、昼間とはまったく違う雰囲気になる。まるでアメリカのようだ。
3.カスタム自転車
自転車のカスタムも好きで、このシュウインは、高価なパーツを使わずに角さん独自のカスタムを施している。サスペンションはホンダの50㏄オフロードバイクから移植した。
◆
仕事にもよい影響を与えるガレージという空間。憧れのままにしておくより、いっそ夢を叶えてしまったら、角さんのように仕事でよい結果が出るかも? これは家族会議の出番です。
(出典/「Lightning 2018年9月号 Vol.293」)
Text &Photo/S.Oikawa 及川壯一
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