フォード デュース ロードスターをショーアップしたホットロッドが最高にカッコいい!

フォードが初めてV8エンジンを搭載して発売した’32年モデルは、デュースの愛称で知られ、その美しいボディスタイルとともに特別な年式となっている。そんな’32年式をベースに、ショーカーとしても十分に通用するディテールアップが施されたのが、ここに紹介するロードスターだ。

1932 FORD ROADSTER(フォード/ロードスター)

通常左右二分割となるエンジンフードは、ワンピースで製造されたスペシャルメイド。中央に空いた穴から飛び出しているのは、ブロワー搭載で収まりきらなかったエアクリーナーである

デュースのホットロッドというと、新しいエンジンへの換装が一般的だが、この車両はオリジナルで搭載するサイドバルブ式エンジンにこだわり、ヘッドを交換してOHV化する当時のレース用パーツARDUN社のヘッドやS.C.O.T.ブロワー(スーパーチャージャー)など使ってチューニングが施されている。

オリジナルのボディからフェンダーが外されたスタイルは、時代を超えてスピードを追い求める者たちの定番。走るために不要なものを削ぎ落としたシンプルなスタイルがこのクルマの機能美を生み出している
角度がついたウインドシールドがスピード感を演出する。センターキャップが備わり一見するとスチールホイールに見えるが、通称ミルトラックと呼ばれる18インチのキャストアルミホイールを履く

これにT5型マニュアルミッションを組み合わせることで、見た目以上に普通に走る動力性能を手に入れている。さらに足回りやインテリアにいたるまで、基本的には当時もののパーツを採用しつつ、現代的なエッセンスを追加したノスタルジーの中にモダンを感じる魅力あふれる個体だ。

サイドバルブユニットのヘッドを交換することでOHV化できる当時もARDUN製チューニングヘッドを搭載。 ブロワーはSCOT製。ショーカーらしく全てが美しくポ リッシュされている
シートは、第二次大戦中に活躍した爆撃機の座席にルーツを持つボマーシートと呼ばれるもの。これを内装と同じタンカラーのレザーで張り替えられている。シートベ ルトもレザー製のワイルドな仕様
4本スポークが特徴的なステアリングは、スプリントレースなどに使用されたベル製の17インチ。足下に見えるのはステアリングギアボックスで、ボディ側面のアームを動かすことでロッドを操作している
すでに製造から85年が経過しているが、各部にしっかりと手を入れることで今でも普通に走行できる性能を持つ。車重も軽いため驚くほど軽快に走ることが可能なヴィンテージ・ビークル
ダッシュに備わるメーター類はスチュワートワーナー製のウイングゲージで統一。メーターパネルは’33年式ピアスアロー用を流用している

取材車のスペックを紹介!

FORD/ROADSTER

  • エンジン:水冷4ストロークV型8気筒
  • トランスミッション:T5型5速マニュアル
  • サスペンション:横置きリーフスプリング(フロント&リア)
  • ホイール:ミルクトラックキャストアルミ
  • タイヤサイズ:5.00-18(フロント),8.20-18(リア)

【問い合わせ】
J-MOTORS
神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町754-1 TEL045-979-3901
http://www.j-motors.org

▼こちらの車両も登場する記事もチェック!

フォードで解説!戦前のアメリカが生み出した、ホットロッドというスポーツカー文化。

フォードで解説!戦前のアメリカが生み出した、ホットロッドというスポーツカー文化。

2023年02月21日

(出典/「別冊Lightning Vol.165 VINTAGE CARS」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

前代未聞! “自立する”ジーンズ。「EIGHT’G」から職人泣かせならぬトラウマな超極厚ジーンズ登場。

  • 2026.02.04

前代未聞。エイトジーがまたしてもやってくれた! 超ヘビーな27.5オンスのジーンズの登場。生地の厚みと重量感はデニム史上でも圧倒的で、まるで穿く甲冑のような迫力。縫製は熟練職人の手作業のみで行われ、普通のジーンズでは味わえないタフさと存在感を誇る。穿くだけで男の背筋が伸びる、気合十分の究極仕様、“自...

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

Pick Up おすすめ記事

前代未聞! “自立する”ジーンズ。「EIGHT’G」から職人泣かせならぬトラウマな超極厚ジーンズ登場。

  • 2026.02.04

前代未聞。エイトジーがまたしてもやってくれた! 超ヘビーな27.5オンスのジーンズの登場。生地の厚みと重量感はデニム史上でも圧倒的で、まるで穿く甲冑のような迫力。縫製は熟練職人の手作業のみで行われ、普通のジーンズでは味わえないタフさと存在感を誇る。穿くだけで男の背筋が伸びる、気合十分の究極仕様、“自...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

【WorldWorkers×2nd別注】夏コーデの幅が広がる2色! 美シルエットのフレンチM-52ショーツ

  • 2026.02.10

これまで4色のバリエーションで展開してきた「World Workers(ワールド ワーカーズ)」のビーチコーデュロイショーツ。今回は落ち着いた色味のヴィンテージカーキと、爽やかさで洒脱なオレンジという新たな2色で再登場! シンプルで悩みがちな夏のコーディネイトに新たな選択肢を与えてくれる良色です。 ...