賃貸でも現状復帰可能なキットを使って壁収納を作る。

今回はDIY FACTORYが提案しているルームメキットを使って、超簡単DIY。賃貸でも原状回復しやすい壁収納が作れるというもので、木材やパーツ、塗料など必要なものがすべてセットになっている。DIYをやったことがない人でも体験感覚でできるという至れり尽くせりのキットなのだ。

  • 【仕様】
    ■サイズ/約W400×H89×D22㎜
    ■所要時間/約1時間30分
    ■材料費目安/約3000円
    ■難易度/★☆☆☆☆

塗料の色を選ぶことができるので、設置したい場所や好みに合わせて選べるのも嬉しい。たくさん収納できるわけではないが、スマホや雑誌などちょっとしたものを収納したいリビングや寝室などにちょうどいい。またハンギンググリーンなどインテリアのディスプレイにも最適だ。アイデア次第で様々な使い方ができるのでいろいろ試してみよう。

【今回教えてくれた先生は……】
DIYer(s) http://diyers.co.jp
DIYに特化したWEBサービス「DIYer (s)」。ショップの紹介やオリジナルDIYレシピを世界に発信&アーカイブしている。またDIYを通して暮らしを豊かにし、モノの価値を見直すことを提案。

まずは、準備するものをご紹介。

ROOM MAKIT

使用する木材や塗料、部品がすべて揃った便利なキット。内容は長さ400㎜の1×4材が1枚。木材に塗る塗料は、ペーパーに塗料を染み込ませたペーパーステインを使用。メープル、ウォルナット、チークの3色から選べるのも嬉しい。留め具にピンを使ったインテリアウォールバーとオプションパーツを使用。取り外した跡が目立ちにくいので、賃貸でも安心して使える。1980円。https://www.diyfactory.jp/roommakit/

スタンプ

塗装した木材にスタンプしてアレンジ。今回はスタンプを使ったが、ステンシルなど別のものを使ってもいいし、使わなくてもOKだ。

フック

木材に装着するフック。今回はアンティーク調のものを使ったが、好きなモノを用意しよう。また掛けたいものによって大きさを選ぼう。

早速やってみよう! すべてがセットになった超簡単DIYグッズがスゴイ!

1.ペーパーステインを取り出す。

付属の手袋を付け、ペーパーステインを開ける前に袋ごとしっかりと揉み込み、塗料がはねないようにゆっくりと開けて、中のペーパーを取り出す。

2.塗装する。

1×4材を持ちながら、優しくなでるように全体に塗る。濃いめにしたい人は、2〜3回塗り込んでみよう。

3.スタンプでアレンジ。

塗料が乾いたらアレンジとして、スタンプやステンシルで文字を入れてもいいだろう。今回は「LNG」と入れてみた。

4.部品を木材に取り付ける。

インテリアウォールバーの部品を木材に取り付ける。まず上から15㎜の箇所を取り付ける場所に決めて、プラスドライバーで固定する。

この部品を2カ所取り付ける。

5.位置を決める。

スマホや冊子など、差し込みたいものに合わせて受け皿バーの位置を決める。

位置が決まったら付属のネジでしっかり固定しよう。

6.フックを取り付ける。

フックの位置を決めてネジで固定する。引っ掛けたいものに合わせて場所を調整するが、最大3つまでがちょうどいい。

7.パーツを組む。

壁側に装着するパーツにはピンやネジを差し込むための目印を付ける突起がついている。これを木材側のパーツにはめる。

8.壁に目印をつける。

木材を壁に強く押しつける。

小さな穴ができたのがわかるだろうか。これが目印になる。

9.壁に取り付ける。

木材から壁側パーツを外して、先ほどの目印に合わせて壁が石膏ボードならピンで、木壁ならネジで取り付ける。

ピンやネジを打つのは3カ所。カバー付きなので、ピンやネジを隠せて見た目もすっきりしているのが◎。

再び木材側のパーツと壁側のパーツを装着すれば完成。このサイズであれば総荷重は10㎏まで安全に使える。

完成!

玄関やリビングにあると出掛けるときに必要な帽子や鍵などをすべてここに収めることができて便利。キットをス買えば工具も100均ドライバー程度で済んでしまう。DIY入門としておすすめだ。

(出典/「Lightning 2020年3月号 Vol.311」)