軽くてクイックに動くから都内の移動に最適なんです。

目黒駅の喧騒から離れた場所(目黒区下目黒2‐2‐13)で『4』というバーと週末のみの古着のガレージセール『ウェザー バイ セイバーズ』を手掛ける櫻井さん。フルカスタムしたハーレーのパンヘッドに乗っているが、普段の足として都内で乗っているのが、ホンダの名作VMXであるXLシリーズの逆輸入車であるXL350だ。
「実は3台のヴィンテージバイクを持っていて、ヤマハ・ジッピーが拠点の目黒区、このXL350が東京都内、ハーレーのパンヘッドがロングツーリングといった具合に使い分けています。このXL350は、尊敬する先輩から譲ってもらったもので、とにかくコンディションがいいんです。購入の決め手はそこでした。ハーレーに比べるとエンジンの始動も楽ですし、ラフなスタイルで乗っても違和感がないのが魅力ですね。現行車と比べると物足りないのかもしれませんが、都内の移動では本当に便利。色んな意味で気を使わずに乗れるんです」
1976 HONDA XL350

1972年に4ストロークエンジンを搭載したデュアルパーパスモデルとしてリリースされたXLシリーズ。ダートレースが盛り上がっていた海外の市場も視野に入れたモデルで、このXL350は北米への輸出モデル。つまり国内では正規販売されなかったレア車なのだ。

日本ではなかなか見れない350㏄の4ストロークガソリンエンジンを積んだ逆輸入車であるXL350。エンジンが大きいのでXL250と比べると当然速い。

メーターもオリジナル。ブルーにオレンジというカラーリングが1970年代らしい。マフラーは4インチのスーパートラップを装着している。

後年のモデルと比べると小ぶりな印象を受けるタンクは、落ち着いたブラック×レッドのカラーが好印象。フェンダーは同年代のブコのものに替えてある。

ハーレー乗りらしいステッカーカスタムは、前のオーナーによるもの。アメリカはカリフォルニアのローカルを彷彿とさせる、抜群の雰囲気が漂う。
(出典/「Lightning 2019年6月号 Vol.302」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/S.Tsuji 辻茂樹 撮影協力/ 4 インスタグラム@ k_j4
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