サルバドール・ダリのタロットカード
「シンクロニシティ(共時性)」。スイスの分析心理学者であるユングが提唱した概念で、“意味のある偶然の一致”、または“巡り合わせ”とも言う。例えばずっと欲しいと思っていたヴィンテージのミリタリーウエアなどに、仕事の撮影などで出会うのも意味のあるシンクロである。編集部の仲間たちと企画会議をしても、みんなの気分が偶然にも同じだったりして、企画会議がとんとん拍子で進んでいくことも。だから仕事で原稿を書くことも、取材する事柄にも、その偶然の一致を愉しんでいる。
今回紹介するのは、サルバドール・ダリが手掛けたタロットカード。タロット占いが当たるのはシンクロニシティも関係しているという。意味のある偶然の一致により、悩み事とタロットカードに関連性が出てくるのだ。そして何よりも占いができる男は女にモテる。
ちなみにこのタロットカードは映画『007 死ぬのは奴らだ』の小道具製作の依頼を受けてデザインしたもの。でも予算の折り合いが付かずお蔵入りになり、劇中では使われなかった。しかしダリはタロットカードの製作を続け、’84年に一般販売することとなる。
朝起きてカードを1枚引き、その夜に一日の出来事の共時性を見出す遊びがしたい。そうすれば日常も刺激的になるんじゃね?
気になった方はAmazonで購入いただけますよ。
(出典/「Lightning 2020年9月号 Vol.317」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
関連する記事
-
- 2024.04.08
脱力したようなツラがツボで、ついハマる。「mojojojo」の手縫いのぬいぐるみ
-
- 2024.04.04
もしも、超人が実在したら…? 『キン肉マン』に魅せられた男