商用車のグリルを装着した通称「カーゴフェイス」仕様のアストロに注目!

いまアストロに注目が集まっている。日本では’90年代に脚光を浴び、多く輸入されたため、現在でも多くの車輌が残り、高年式ながら比較的価格もこなれているという。

そんな当時のカスタムはローダウンなどドレスアップ系が多かったが、現在、編集部が注目しているのは、商用車のグリルを装着した通称「カーゴフェイス」仕様。そこでアストロのカーゴ仕様カスタムを得意しする福岡の「ブラストトレーディング」を訪れた。

いま注目のアストロ。なかでも“カーゴフェイス”が旬。

「’95年以降の2世代目のアストロの顔も好きですが、カーゴフェイスにすることで商用ならではの質実剛健な顔つきになるんです。初代のアストロっぽくもなるためクラシカルな雰囲気も増しますね。さらに本格的なカーゴ仕様を目指すなら、スチールホイールや樹脂製フロントバンパー、リアはプレーンバンパーにしたりと、好みに合わせたカスタムも可能です」

とショップスタッフは話す。実際にはドレスダウンとなるカスタムだが、商用ならではの質実剛健な仕様だけに、アウトドア好きからも支持されているという。

アストロの最終型になると6穴ホイールとなり、それまでの5穴と比べると選べるホイールが少なくなるのだがキッチリとスチールホイールをセットする

「最近は国産ミニバンから乗り換えるファミリーが増えてます。国産車とほぼ変わらないサイズ感ながら、アメリカ車ならではの個性的な佇まいで、キャンプなのどアウトドアにはピッタリの一台です。カーゴフェイスにするだけなら、コストをかけずにイメチェン出来るのでオススメです」

月イチでアメリカからパーツや雑 貨が届くためカーゴフェイスのストックも多い
この日もアストロがファクトリーに入っており、普通に乗れるアメリカ車として整備が行われていた

カーゴ仕様のアストロを得意とする「ブラストトレーディング」。

福岡の中心地より高速で30分ほどにある小郡市にあるブラストトレーディング。アメリカ車だけでなく現地の輸入雑貨も展開するため地方からアメリカ好きの集まる繁盛店だ。広々としたファクトリーにはバンだけでなくマッスルカーや旧いピックアップも並ぶ。車種・形状に関係なく様々なアメリカ車が入庫していて、近県からのアメリカ車乗りが訪れる。

ショップが所有しているトランスポーターはエコノラインのコンバージョン。2トーンに塗り分けられた塗装も雰囲気抜群。旧車ながらイベントなどで全国各地を駆け巡るという。

アストロなど高年式のクルマだけでなく旧いダッジバンなど旧車の扱いも得意とする同店。旧車ならではの塗装の日焼けや風合いを残しながらも機関系に手を入れることで、普段使いも可能なクルマとして仕上げている。

店内はスーパーマーケットのよう。LAから定期的に入荷される生活雑貨や用品がズラリと並ぶ。ポップなパッケージが並ぶ店内はまるでアメリカにいるみたい!

アメリカのカーショップのように在庫情報は店舗内に張り出され、ネットに掲載されていない掘り出し車両が見つかるかも!?

大型のバケツやトレーなどガレージで使えるアイテムも充実。国内では見かけない珍しい商品も多いので宝探し感覚で楽しめる。

クルマやバイクに使えるカー用品が500円均一で並ぶコーナー! オンラインショップもあるので気になる方は要チェック!

【DATA】
Brast Trading
福岡県小郡市小郡909
TEL0942-23-8630
営業/11:00〜19:00
休み/月曜
http://blasttrading.net

(出典/「Lightning 2020年8月号 Vol.316」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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