そんな最先端の手法や職人の技術を駆使して作られたカスタムモーターサイクルは、もはや乗り物という概念を超越し、芸術作品のような佇まいの車両も存在する。そこでカスタムシーンを牽引するトップビルダーたちが手掛けた5つの作品を紹介しよう。
1.HONDA GL1000 GOLD WING|KENZO|Death Machines of London
ロンドンのカスタムショップながら、日本の歴史やカルチャーにインスパイアされて製作されたKENZO。戦国武将の鎧をイメージしたという外装や、精密なデザインなど調和のとれた佇まいが美しい。またベース車両がゴールドウィングというところにも驚かされる。
2.YAMAHA XSR900|Auto Fabrica’s Type11|Auto Fabrica
英国のカスタムファクトリー「オートファブリカ」が手掛けたXSR900。フロントからリアへ流れるような美しいラインは同ファクトリーが得意とするところで、本来レトロなスタイルだったモデルをここまでピュアスポーツへと変更させるという手腕は流石である。
3.Departed|Custom Works ZON
2018年のホットロッドショーでもバイク部門の最優秀賞を獲得したことでも知られるZONの一台。当時は未発表だったBMWのOHV空油冷エンジンをオリジナルフレームに搭載し、F23/R26という規格外のホイールを採用。走りにおいても抜群の疾走感を誇る。
4.HONDA Monkey125|Jane|VIBA Motor
フランスのデザインファクトリー「VIBA Motor」の最新作となるモンキー125。複雑な構造を持つステーが備わったフロントラックや側面に凹凸が浮かび上がるタンクは、どちらも金属3Dプリンターで出力されたという、最先端の技術で作られた外装なのだ。
5.The Revival Birdcage|Revival Cycles
BMWの次期新型車両に搭載されるエンジンを搭載し、ボディデザインの概念を覆す一台に仕上げたリバイバルサイクルズ。モデル名の通り“鳥かご” をイメージした細いトラスフレームはどの角度からもエンジンが見えるように製作。燃料タンクはエンジン後方に配置している。
今回紹介しているような、国内外のトップビルダーたちが手掛けた芸術性の高いカスタムバイクを集めた一冊「モーターサイクルアート」。美しい写真で構成し製作の経緯やディテールの解説も充実。カスタムスタイルやオールドスクールな一台まで現在のカスタムシーンを切り取った本となっているのでぜひチェックしてみてほしい。
(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)
関連する記事
-
- 2024.11.15
経年変化とカスタムで、自分だけの一着を作る悦びを味わってみないか?
-
- 2024.11.14
素材の良さを活かしてリメイク、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第8回】
-
- 2024.11.21
英国発のダイカットマシンBig Shot(ビッグショット)で手帳をデコろう!