珍しいクードゥーの革を使ったローリングダブトリオのファーマーブーツに大興奮!

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回はステイホーム中、いろんな「初めて」に挑戦し、あまりに暇だったので、初めて折り紙で上級作品「菊の花」に挑戦したが、あえなく断念した。モヒカン小川がお届け。

生まれて初めてのクードゥーレザーに大興奮。

歳を取ってくると、「初めて」ということが極端に減ってくる。思い返せば、中高&大学生の時が、心躍る「初めて」がいちばん多かったような気がする。おそらく、「初めて」が多いから、“青春”と呼ぶに違いない。初めての殴り合いの喧嘩、初めての彼女、初めてのタバコ、初めての××……大人になると、そんなキュンとした気持ちがとんとなくなってくる。

20代の頃に初めて叙々苑に連れて行ってもらった時は、その肉の美味さに大興奮したが、次第に何とも思わなくなり、初めて憧れのエンジニアに足を通した時は、強くなってオンナにモテまくる気がしたが、30年間も毎日履いていると、それが幻想だと知ってしまった。

しかし先日、久しぶりの「初めて」を体験した。生まれて初めて、クードゥーレザーのブーツをゲットしたのだ。

「ROLLING DUB TRIO(ローリングダブトリオ)」のVINCENT TALL

珍しいクードゥーの革を使ったローリングダブトリオのファーマーブーツ「VINCENT TALL」。 画家ゴッホの描く「古靴」へのオマージュとして製作されたという渾身の1足だ。独特の質感を持つクードゥーの革にヴィンテージ加工を施し、クラシカルな雰囲気を演出している。8 万5000円(The Boots Shop TEL03-6802-8083 http://www.craftbank.net)

クードゥーとは、見た目は鹿に似たウシ科の動物。肉厚でしなやかで、独特の風合いを持つ。この革を使ったファーマーブーツが、なんともワイルドで色気があるのよ。作ったのは、ブーツ好きなら泣く子も黙るローリングダブ
トリオ。彼らの作るブーツは、タフで迫力があって完全に俺好み。

このファーマーブーツも、コバが張り出して男らしいし、2トーンの色合いが、アメリカンファーマーを思わせる佇まい。手に入れた日は嬉しくて、こいつを履いて、代表の徳永さんと浅草の街を飲み歩いたほどだ。この歳になっての「初めて」が、こんなに嬉しいものだったとは。

実はこのブーツ、全体を締め上げるアジャスターベルトが付属するのだが(下写真参照)、俺はとりあえず外して
履いている。このベルトを着けると、ファーマーブーツが一転、エレガントなドレスブーツのような装いとなる。いまの「初めて」を存分に味わった後、ベルトを締めて、装いも新たに「初めてのお洒落ブーツ」として、もう一度「初めて」を味わおうと思っている。

取り外し可能なアジャスターベルトが付属し、装着するとドレスブーツのような佇まいに変身。フィット感も高まる
肉厚かつしなやかなクードゥーの革に、ヴィンテージ加工を施してあり、独特の風合い。どんな変化をするか楽しみだ
内側にはプルストラップが装備され、履く時に重宝するほか、クラシカルな雰囲気を演出してくれるディテール

【問い合わせ】
The Boots Shop
TEL03-6802-8083
http://www.craftbank.net

(出典/「Lightning 2020年7月号 Vol.315」)