WILD TURKEYディスプレイ什器を作る!②|ファーストサンプル製作にトライ!

「カッコいいモノがないなら作ってしまえ!」そんなスローガンのもと、アメリカ西海岸のセンスを建築業界へ吹き込むクリエイター集団《カリフォルニア工務店》。クリエイティブ・ディレクターの“ROCK 岩切”を中心に、新しく自由なライフスタイルを提案。そんな彼らの仕事に密着!

ROCK 岩切とは?

一級建築士かつ、カリフォルニアスタイルを体現するクリエイティブ・ディレクター。「カリフォルニア工務店」を取り仕切り、住宅設計からカフェの内装、ガレージ作りまで全国津々浦々を駆け巡る仕事人。「カッコいいモノがないなら作ってしまえ!」という、ナチュラルボーンなロック思考の持ち主なのだ。

思い描いたカタチを作ってみて、細部を検討する。

WILD TURKEYのディスプレイラック開発ミッションが早速始まった。これはWILD TURKEYの世界観をしっかりと表現しながら、ウイスキーボトルを美しく陳列するためのスペシャルオーダー什器である。

▼前回のお話はこちらから

WILD TURKEYディスプレイ什器を作る!①|“ラック”開発のミッションがスタート!

2021年10月21日

今回はWILD TURKEYのシニア ブランド マネージャーを務める尾崎さんを迎え、今まで考えたイメージ画を元に設計図を起こし、1/1スケールのファーストサンプルを作ることにした。

WILD TURKEYのボトルを陳列した際の見え方や、ディスプレイラック本体の質感、そしてWILD TURKEYの世界観をどのようにディスプレイラックのデザインに落とし込んでいくのか? というわけで組み立て作業開始!

「無いものは作ってしまえ」の精神で数々のコラボアイテムを製作してきたカリフォルニア工務店。その精鋭メンバーがWILD TURKEYプロジェクトのために集結! 今回はWILD TURKEYシニアブランド マネー ジャー尾崎さんを迎え、細かなディテールまで詳細に決めていく。左から「メタル・エングレービング」デザイナー・谷口五郎さん、尾崎さん、カリフォルニア工務店・ROCK岩切、ウッドアーティスト・村山じゅんさん

WILD TURKEYの世界観がディスプレイラックでカタチになっていく。

ひとつのBOXに20本収納できるよう、あらかじめ作っていた陳列BOX。だがWILD TURKEYを並べる本数を16本に変更することが決まり、奥行サイズ変更。リカーショップなどに置かれるディスプレイラックなので、什器の奥行があると動線の邪魔になる原因となるので、寸法を細かく調整していく。

ディスプレイラックの上部に飾られるバレルヘッド(樽の蓋)部分のデザインをどうするか? とりあえず今回はステンシルでブランドロゴを落とし込んでみる。また完成品のバレルヘッドには、実物の樽のようなアイアン素材で周囲を囲む加工が施される。

ステンシルが施されたバレルヘッドの飾りを、什器の上部に設置する。その位置決めが意外と難しい。位置が決まったら背面板からビス止め!

ここでWILD TURKEYロゴの入れ方を検討。ブランドアイコンである七面鳥をデザインに落とし込むとか、文字の段組みのバランスとか。あとブランドイメージを表すメッセージを什器のどこかに入れてもいいかもね? 尾崎さん、何かいいアイデアありますか?

尾崎さんからのアイデアで、WILD TURKEYのキャッチコピーをディスプレイラックの下部に入れることに。「あとディスプレイラックの質感は、ワイルドターキーのイメージらしく、エイジング感が欲しいですね」と尾崎さん。

「ではステイン仕上げをしてみますか」とジュンさん。塗り込むステインの濃さなどを調整して、どのレベルの風合いがベストなのか、試しながら絞り込んでいく。「古びたオーク材みたいに、グレーっぽい色合いに木材を仕上げてもかっこいいかも」と一同。

無事、ファーストサンプルが完成。ウイスキーボトルを並べたときの見え方や、展示の高さ、そして使いやすさと安全面についてなど、検証しなければならない部分はまだまだあるが、基本的なデザインはこちらで決定。みなさんお疲れ様でした。さて次号では、より完成品に近いセカンドサンプルを紹介。読者のみんながこのWILD TURKEYのディスプレイラックをリカーショップで見かける日は近いはず、乞うご期待!

▼次回のお話はこちらから

WILD TURKEYディスプレイ什器を作る!③|セカンドサンプルが完成!

2021年10月21日

こだわりのケンタッキーバーボン“WILD TURKEY”とは?

米国ケンタッキー州生まれのプレミアムバーボンが『ワイルドターキー』。数多く存在するバーボンブランドの中でも、ワイルドターキーは「こだわりのケンタッキーバーボン」と語り継がれている。そこにはバーボン作りに対して一切の妥協をせず、昔から変わることのない製法でバーボンを生み出しているから。ケンタッキー州が誇る大自然溢れる豊かな土地とともに、150年もの間、世界中の人々に愛されている比類なきバーボンなのだ。

(出典/「Lightning 2019年10月号 Vol.306」)