スクランブラーやトラッカーを愛するアーバンオフローダーが増えてます。

荒野を走破するワイルドなイメージがあるオフロードモデル。スクランブラーやトラッカー、オンとオフをクロスオーバーするアドベンチャーモデルなどが人気を集めている。そこで、土くさいバイクを愛する都会派ライダーたちをチェック! その魅力と思い入れを聞いてみた。

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いまストリートで乗りたいバイクは、「ダート」なこの4スタイル。

2021年10月24日

1.Ducati SCRAMBLER ICON 800(ドゥカティ スクランブラーアイコン)×「ディーエンジャパン」樽野哲朗さん

世田谷にある「ウエスコ世田谷」と「ディーエンジャパン」でスタッフをしている樽野哲朗さん。以前はホンダのデュアルパーパスモデルCRM250ARを所有。軽快な乗り味に魅了され、数台オフロードバイクを乗り継いだ。

「次は、新しい年式でオフロードスタイルのバイクが欲しいと思っていました」そんな折、本誌でドゥカティのスクランブラーが特集。一目ボレして購入した。「通勤がメインで、休日に郊外を走っています。街中だけじゃなく、実際に林道やフラットトラックレースでも走れる本気感がいいんです」

純正オプションのスポーツヘッドライトフェアリングは、ドリルド加工でレーシーな印象。イエローがアクセントになっている
フロントフェンダーは純正オプションのアップタイプを装着。キャストホイールでアーバンエンデューロよりも都会的な足まわりに

2.FANTIC CABALLERO 500 Rally(ファンティック キャバレロ 500ラリー)×「サインハウス」代表・野口英康さん

バイク用品メーカー「サインハウス」代表の野口英康さんが、愛車ファンティックのキャバレロ500ラリーと出会ったのは2年前。イタリアで開催されたモーターサイクルショー『ミラノショー』で一目ボレしたという。

「スクランブラーにホレ込んで、日本での輸入権を獲得しました!」翌年の2019年6月には日本での販売を開始。最初はストリート向けのスクランブラーを所有していたが、追加モデルで登場したオフロード色の強い500ラリーに乗り換えた。「軽快だしスタイルがいい!オンもオフもガンガン走れるのが魅力です」

アンティークマットオリーブの純正タンクは容量12L。 ロゴ入りエンブレムが埋め込まれた上質なデザイン。 上面の黒いラバーとシルバーのプレートがアクセントになっている。
ダブルシートはクラシカルな印象のタックロール入り。肉厚で座り心地もバツグン!

3.BMW R1250GS Adventure(BMW R1250GS アドベンチャー)×「ティープラスター」代表・水口泰基さん

モトクロスとアメリカンが好きという水口泰基さん。愛車との出合いは友人からのオススメだった。「あまり興味なかったんですが、『一度乗った方がいい』と強く推されたんです。そこで、R1200GSアドベンチャーに乗ってみたら最高でした(笑)」仕事の出張で1日1000㎞以上走ることも。2年ほど乗り倒し、現在のR1250GSアドベンチャーに乗り換えた。プライベートでは親子タンデムも楽しんでいる。

「2人乗りや雨の日でも安心感がある。タンクが大容量なのもいい。普段の足として大活躍しています!」

伝統のボクサーツインエンジンは排気量1254㏄、最高出力136ps、最大トルク14.6kg-m。頑丈なアルミ製エンジンガードを標準装備している
容量可変式のサドルバッグとトップケースが大活躍。仕事で出張の際の荷物、ツーリングの荷物も収納可能だ

【コラム】ついにH-Dにもアドベンチャーモデルが登場!!

新設計の水冷60度Vツインエンジン、 レボリューション・マックスの1250㏄版を搭載。最高出力145ps以上、最大トルク12.4kg-m以上のスペックを持つ

今年デビューすることが発表されているハーレーダビッドソン初のアドベンチャーモデル「Pan America(パンアメリカ)」は、昨年の11月にイタリアのミラノショーでお披露目された大注目モデルだ。キャンプ好き、旅好き、ダート好きに向けて作られたマルチパーパスで、幅広いシーンの冒険に対応。日本導入時期は現在未発表だが、発売が待ち遠しい!

重量を最小限に抑えるため、エンジンをフレームのストレス部材として採用。 重心とハンドリングを強化し、幅広いシーンでパフォーマンスを発揮

(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)