一生モノの「革小物」とは? 革のプロフェッショナル、レザーラバーに聞いてみた。

いつの時代も男を魅了してやまないレザー。使い込むほどに現れ出る美しいツヤやシボ。徐々に体に馴染んでいく従順さ。共に歩んだ時の経過が刻むキズすら、愛おしいものに感じてくる。ここではファッション業界のレザー好きが愛用する革小物を拝見! そこからモノ選びのヒントがきっと見つかるはず。

シンプルイズベスト。黒か茶で統一【伊勢 博さん(アークネッツ代表)】

01A

日本を代表するセレクトショップである「アークネッツ」伊勢さん。世界中の良品を見てきた伊勢さんの革小物は、実にシンプル。「基本的にはブラックかブラウンで統一しています。ウォレットとカードケースは必ず一緒のブランドにしないと納得できない(笑)」と、その徹底ぶりがこの統一感を生み出している。

伊勢さんの一生モノレザーはこちら!

01伊勢さん

1:こちらのウォレットとカードケースはすべてJ&Mデヴィッドソン。この2つのアイテムはブランドを揃えるだけでなく、必ずレザーの種類も合わせている。

2:アーツ&サイエンスのタバコケース。中には喫煙具のほかに、コンパクトに収納できるドイツ発の筆記用具メーカーであるカヴェコのボールペン。

3:いい風合いに仕上がったレザーバッグは、アーツ&サイエンス。シンプルなバッグで、かなり容量もあるため、スタイルを選ばないのが魅力。

使い込むごとに変化する重厚な雰囲気を楽しむ【西崎智成さん(アトラクションズ 代表)】

02A

トータルのコレクション展開ではあるが、エンジニアブーツやライダースジャケットなど、レザープロダクトは専任ブランドにも引けを取らない徹底したクオリティであるアトラクションズ。代表の西崎さんの愛用品は、品のあるブラックが揃う。「自分の中で革小物は、ブランドは違えど、ブラックで統一しないとしっくりこないんです」

西崎さんの一生モノレザーはこちら!

02西崎さん

1:本ヌメホースバットを用いたレザーのウエスト&ショルダーバッグ。最初は革の油分で表面がマットな質感であるが、使い込むことで光沢感が出てきて、重厚な雰囲気に。

2:こちらは親交のある革人形作家である本池秀夫氏に作ってもらったレザーのキャスケット。氏が手掛けるモーターで、ハンドメイドである。

3:アトラクションズが仙台のベルト専門のブランドであるエースウエスタンベルトに別注したもの。銀面が削れ、まるで古着のよう。

使い込むごとに味が出ていい雰囲気に【後藤恒明さん(ルイスレザーズジャパン店長/プレス)】

03A

ルイスレザーズの代理店を務めるロウルの後藤さんは、大のレザー好き。特に意識しているのが、英国らしいブルーだ。「ルイスレザーズのライダースでも持っているのですが、青いレザーに惹かれるんです。自社以外でも気に入ったものがあれば、買っていて、そこそこの数になっています」

後藤さんの一生モノレザーはこちら!

03後藤さん

1:ルイスレザーズのショートグローブは、ライダースにも使われているシープスキンを使用している。5年ほど愛用しているので、かなり味が出ていい雰囲気に。

2:カリフォルニアを拠点とするレザーブランドであるジェデコの手帳は、カラーリングに一目惚れ。明るめのブルーのトーンが気に入って、常に持っているそう。

3:ストップライトのオリジナルキーホルダー。スタッズで一つ目のスマイルマークが配されている。好きなブルーのレザーでオーダーしたものである。

 

一言に革小物と言っても、デザインも好みも千差万別だが、やはりレザーの醍醐味は経年変化。しかもそれはかなり顕著に現れる。アナタの人生を豊かにしてくれる、そして一生を共に過ごすに相応しい革小物たちを、今こそ探しに街へ繰り出しては? きっと最高の“伴侶”に出会えるはずだ。

(出典/「Lightning 2017年5月号 Vol.277」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

革好き店主の本気、見せます! 「Fresno(フレズノ)」限定別注レザージャケットに注目だ

  • 2026.03.31

千葉・柏にお店を構える Fresnoは、アメカジ全般を網羅しながらも、革ジャン好きの心をくすぐる、特別なセレクトショップ。店主自らがこだわり抜いた“Fresno限定別注レザージャケット” は、このお店でしか手に入らない一着だ! 革ジャン好き、集まれ! アメカジの宝庫は柏にあり 千葉・柏に店を構えるセ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

Pick Up おすすめ記事

革好き店主の本気、見せます! 「Fresno(フレズノ)」限定別注レザージャケットに注目だ

  • 2026.03.31

千葉・柏にお店を構える Fresnoは、アメカジ全般を網羅しながらも、革ジャン好きの心をくすぐる、特別なセレクトショップ。店主自らがこだわり抜いた“Fresno限定別注レザージャケット” は、このお店でしか手に入らない一着だ! 革ジャン好き、集まれ! アメカジの宝庫は柏にあり 千葉・柏に店を構えるセ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...