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「We’re sorry.」アップルが、クリエイティブツールを破壊する動画について異例の謝罪

昨日レポートした、アップルがiPadイベントで紹介した動画「Crush」に関して、広告とマーケティングテクノロジーの情報を扱うAd Ageなどを通じて、アップルのマーケティングコミュニケーション担当副社長であるTor Myhren氏が、「的外れだった」と異例の謝罪を行った。

なぜ、我々はアップルのCM動画『Crush!』を不快だと感じたのか?

なぜ、我々はアップルのCM動画『Crush!』を不快だと感じたのか?

2025年10月17日

このビデオは的外れなものでした。申し訳ありません

ここでTor Myhren氏は

“Creativity is in our DNA at Apple, and it’s incredibly important to us to design products that empower creatives all over the world,”

(創造性は我々アップルのDNAであり、世界中のクリエイターに力を与える商品開発を行うことは我々にとって非常に重要です)

“Our goal is to always celebrate the myriad of ways users express themselves and bring their ideas to life through iPad. We missed the mark with this video, and we’re sorry.” 

(我々の目標は、ユーザーが自分自身を表現し、iPadを通じてアイデアを実現する無数の方法を常に称賛することです。このビデオは的外れなものでした。申し訳ありません)※訳筆者

と語っている。

動画の広告展開計画撤回、テレビコマーシャルは流さない

この動画は、アップルのYouTubeとティム・クックのXで公開されたが、その他の有料メディアでは公開されていない。また、テレビコマーシャルの計画は廃止されたという。

ユーザーの声に耳を傾け、すぐに方針変更を行ったということだ。

これからのアップルの姿勢に注目したい

人の心に訴えるマーケティングコミュニケーションは、常に難しい。多くの場合、「とるに足らないもの」だと思われるが、強く訴えようとするあまり間違ったコミュニケーションを行ってしまうこともある。アップルのようにコミュニケーションに長けた企業でさえ、こうした過ちを犯してしまうということには深い学びがある。

最終的にアップルは逃げずに非を認めてくれた。

まずは新たな第1歩が踏み出された。1カ月後には世界中から開発者というクリエイターが集まるWWDCがカリフォルニアの本社で行われる(おそらくそこで公開されるクリエイティブの制作も大詰めになっていることだろう。その再確認や場合によっては修正なども行われているに違いない)。これからのアップルの姿勢にも引き続き注目していきたいと思う。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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