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冷却ファンでMagSafeの限界超え。ESR 25W 3-in-1 ワイヤレス充電器

数多く発売されている、iPhoneのMagSafe、Apple Watch、AirPodsを非接触で充電するデバイス。多くのデバイスと違うのは、MagSafeの限界を超えた高速充電を実現させようとしていること。その秘密は……。価格は1万7499円と少々お高いが、ユニークな機能を持つ充電器だ。

ESR 25W 3-in-1 ワイヤレス充電器
https://www.esrgear.jp/

MagSafeを冷却することで、高速充電できる時間を伸ばす

非接触充電は遅いと感じている人が多いのではないだろうか?

当初のQiなど非接触充電は5Wが流せる最大の電力だった。

その後Qiの電力量が10Wにまで大きくなった時も、アップルは 7.5Wに制限していた。非接触充電はお互いのデバイスの中に備えられたコイルを重ねることで電磁誘導を使って、コネクターを接続する技術だ。問題は、発熱が大きいこと。

発熱が大きいと、バッテリーにダメージを与えてしまう。アップルはそれを嫌って規制していたということだ。

そして、次なるアップルの手段は独自規格MagSafeを作ることだった。MagSafe対応のiPhoneと、MagSafeコネクターはお互いに磁力でくっつくことで、位置を固定し、それにより15Wまでなら、流して問題ない……ということになった。

それでもMagSafeは発熱の大きな充電方法で、高温になると、流れる電力量が規制されてしまう。それがMagSafeの限界だ。

しかし、ESRの25W 3-in-1 ワイヤレス充電器は、ユニークな手段で、充電速度の限界を超えようとしているのだ。

本機のMagSafeのまわりは、奥がほんのりとブルーに染まる。それだけではない、耳を澄ますとかすかなファンの音に気付くはずだ。

そう。ESRの25W 3-in-1 ワイヤレス充電器は、冷却ファンを内蔵しており、iPhoneのMagSafeのシステムを冷却するのだ。これによって、熱による制限を受けにくくして、高速での非接触充電を維持しようというわけだ。

付属する電源アダプターは33W。これなら、iPhoneと、Apple Watch、AirPodsを同時に充電しても問題ないはずだ。

ちなみに、電圧、電流計で測ってみたところ12Wぐらいが流れていた。iPhone側がもっと要求したら、もっと流れることだろう。

実測速度は10分短縮だが、夏になれば……

実際に充電速度を比較してみた。

筆者使用のiPhone 15 Proの充電残量を0にしてから、満充電になるまでの時間を、iPhone内蔵のストップウォッチで計測する。

ご覧の通り、2時間31分35秒がベストタイムだ。

続いて、ESRの25W 3-in-1 ワイヤレス充電器。タイムは2分18秒29。

一見、さほどの差がないように思うかもしれない。しかし、計測した季節は冬である。つまり、そもそもそれほどMagSafeが熱を発生していないのだ。

これが、夏になってくるとMagSafeが熱を持つのは必定。結果、純正MagSafeは充電にもっともっと時間がかかるようになるはずだ。

ちなみに、Apple Watchの充電器や、AirPodsの充電器はご覧のような感じ。質感はかなり良い。

仕事のデスクの横に本機があったりすると、仕事中も高速で充電できてよい。以前の5Wのタイプだとかなり時間がかかったものだが、これなら、それなりの速度で充電できそうだ。また、暑い季節にテストしてみたい。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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