書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

便利なモバイルモニター『RICOH Light Monitor』Macユーザーは『BW』を買うべきか?

5月25日にPFUからコンシュマー向けに発売した『RICOH Light Monitor』は非常に便利なモバイルモニターだ。特に、HHKBを組み合わせた時に、ノートパソコンのように手前に備え付けのキーボードがないのが具合がいい。

モバイルサブモニターに革命。PFUから第3の製品『RICOH Light Monitor』登場!【速報】

モバイルサブモニターに革命。PFUから第3の製品『RICOH Light Monitor』登場!【速報】

2025年10月17日

この製品はUSB-Cケーブルで接続する『RICOH Light Monitor 150』(6万3600円・PFUダイレクト価格以下同)と『RICOH Light Monitor 150 BW』(7万9200円)の2モデルが存在する。

RICOH Light Monitor 150/BW
https://www.pfu.ricoh.com/direct/display/

元々はリコーがto B用として販売した商品なので、Windowsパソコンとの相性がいいのだが、Macでどのぐらいの機能を使えるのかご報告しておきたい。

HHKBとの相性が最高なモバイルモニター

まず、通常の有線接続。この場合は非常に快適に使える。MacのLiquid Retina XDRディスプレイと較べると解像度は低いが、P3色域にも対応しているので、けっこう表示は美しく魅力的だ。

ご覧のように、手前にHHKBを置いて使うのに実に快適だ。

筆者の場合、MacBook Pro本体に資料を表示し、RICOH Light Monitorの方で原稿を書く。快適。

バッテリー駆動状態のMacBook Proから電源を取った場合、かなり消費が激しくなるので、(まだ時間は試していないが)1〜2時間ならともかくそれ以上使うなら別途電源を確保した方が安心だ。

もっとも、USB-Cで接続できるバッテリーを使えば、モバイルで使い続けることができるのだから、便利だ。

Mac版でのワイヤレス接続はお勧めしない

本題であるMac版での機能の話をしよう。

まず、RICOH Light Monitorの特徴のひとつでもあるスタイラスで書き込めるという機能は使えない。これはMac側のOSの問題なので、期待している人は少ないとは思うが……。Parallels Desktop経由で使えるのかどうかは未検証(無理な気がする……)なので、こちらは続報をお待ちいただきたい。

そして、『BW』でのワイヤレス接続だが、こちらもちょっと微妙。専用のアプリを経由するのだが、ミラーリングしかできない。

そして、RICOH Light Monitor 150 BW側に表示される映像は階調性も解像度も低く、彩度も微妙になり、レスポンスも悪い。アプリを開発して下さった方には悪いが、これならワイヤレスで使うより、有線で接続したい。

AirPlayとかに対応してくれるといいのだが、あれはモニター側にもっと高度な設備(チップセットとか)がいるのだろうか?

ちなみに、Windowsで使えるMiracastならいいのかというと、やはりそこも有線接続の方が良いと聞いた。

Macユーザーには、安価な有線版の方がお勧め!

もちろん、完全ワイヤレスで使えるというところに利点はあるが、『RICOH Light Monitor 150』を買うか『同 BW』を買うかというと、Macユーザーは『RICOH Light Monitor 150』でいいのではないかと思う。

『BW』は『バッテリー・ワイヤレス』を意味するということで、バッテリーが内蔵されているから、その分駆動時間が長くなるとか、USBケーブルを抜いてもすぐに電源が落ちないとかいうメリットはなくはないが、Macユーザーは『BW』で享受できるメリットが少ない。バッテリーが必要なら、別途モバイルバッテリーを使った方が扱い易いだろう。

というわけで、Macユーザーは1万5600円安価な『RICOH Light Monitor 150』の方がお勧め! というのがファイナルアンサーだ。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...