エルンスト・H・ゴンブリッチ著『 美術の物語 ポケット版』
「歴史の流れの中に、作品の魅力をくっきりと浮かび上がらせる。」
──高階秀爾氏(美術史家/東京大学名誉教授)
「アートは君の友だちなんだよ。私にそう教えてくれたのは、この本だった。」
──原田マハ氏(作家)
1950年の初版刊行以来、70年以上読み継がれている『美術の物語』。日本を含む35か国で出版され、世界累計刊行部数は800万部を超える。そのコンパクト版として刊行された『美術の物語 ポケット版』は、2024年10月18日の発売前から様々なメディアで紹介され、全国の書店に多数の予約が寄せられた。
発売後は書店売上ランキングの上位に登場し、まもなく書店・出版社在庫ともにほぼ完売。2025年5月に2刷が重版されるもすぐに品切れとなった。
さらに、2025年6月に公開された YouTube「山田五郎 大人の教養講座」の動画「累計800万部超! 世界一読まれた美術本とは!?」(24万回再生以上)、および「山田五郎 大人の教養講座」とのコラボ動画「アートがわけがわからなくなったのには歴史がある! 世界で一番読まれている美術の本とは?」(6.4万回再生以上)が大きな反響を呼び、6月下旬に3刷重版を決定。
ただし本書は、大判版と同様に原書と同じ海外工場で印刷・製本を行うため、重版までに約半年を要する。そのため今回ようやく、「2025年11月17日頃の3刷重版出来・書店店頭着」となった。
本書は美術好きの方はもちろん、ビジネス教養書として、学び直しの一冊として、美術館鑑賞をより楽しむためのガイドとして、幅広い層に読まれ続けている。早めの入手をおすすめしたい。

『美術の物語 ポケット版』の魅力と造本の工夫

・いつでも読みやすく、どこへでも持ち出しやすい造本
表紙は鮮やかな黄色の布クロス装。本文は糸かがり綴じで丈夫な仕立てとなっている。
大判版『美術の物語』に比べ、ページ数は668ページから1,048ページへ増えたが、大きさは新書に近いサイズ、重量は約1,800gから約750gへと半分以下に軽量化された。
また本書には、エルンスト・H・ゴンブリッチの孫レオニー・ゴンブリッチによる「ポケット版への序文」を新規収録している。

・コンパクト化のための編集工夫
テキストと図版を前後で分割し、前半に501ページのテキスト、後半にカラー図版448ページを収録。
テキストには薄く強度のある紙を使用し、図版には発色の良い紙を採用している。
また、テキストと図版を行き来しやすいよう、しおり紐を2本付属。いずれも表紙クロスと同色の鮮やかな黄色である。
■著者紹介
エルンスト・H・ゴンブリッチ(Ernst H. Gombrich)
20世紀最大の美術史家。1909年ウィーン生まれ。
ロンドンのウォーバーグ研究所で所員を経て、1959〜1976年まで同研究所長兼ロンドン大学教授を務める。
ナイト爵位、メリット勲章、ゲーテ賞、ヘーゲル賞、エラスムス賞など世界各国で多数の賞を受賞。
2001年死去。著作は美術史研究の最高峰として世界的に読まれている。
■書誌情報
書名:美術の物語 ポケット版
著者:エルンスト・H・ゴンブリッチ
翻訳:天野衛、大西広、奥野皐、桐山宣雄、長谷川摂子、長谷川宏、林道郎、宮腰直人
協力:田中正之
仕様:四六変型判/上製・クロス装/1048ページ
初版発売日:2024年10月18日
定価:5,489円(本体4,990円)
ISBN:978-4-309-25746-4
出版社:河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309257464/

□好評既刊『美術の物語』
本文オールカラー、大型図版6点は観音開きで収録。
B5変型判/上製・クロス装/688ページ
2019年7月11日発売
定価:9,900円(本体9,000円)
ISBN:978-4-309-25628-3
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309256283/
