名作RPG『ファーランドサーガ』が復刻。プロジェクトディレクターが惚れ込む理由

2025年6月26日にシティコネクションから『ファーランドサーガⅠ&Ⅱ サターントリビュート』が発売される。かつてセガサターン向けに発売されて高い人気を誇るシミュレーションRPGを現在に復活させる狙いと、ゲームの魅力を紹介する。

23年ぶりにリリースされる『ファーランド』シリーズ

©ENTERGRAM ©CITY CONNECTION CO., LTD.

平成前半のカルチャーを振り返って懐かしさと発見を味わう“平成レトロ”のムーブがアツい。その流行はテレビゲームの分野にも見られ、そうしたゲームソフトは“レトロゲーム(クラシックゲーム)”と呼ばれている。2025年6月26日にシティコネクションが販売する『ファーランドサーガⅠ&Ⅱ サターントリビュート』もそうした流れにあるタイトルの一つといえよう。

『ファーランドサーガ』は1996年にWindows向けに発売され、98年にはセガサターンに移植。さらにその続編となる『ファーランドサーガⅡ 時の道標』が97年にWindows用、98年にセガサターン用にそれぞれ販売されたものだ。この2タイトルは『ファーランド』シリーズの一環として制作された。このシリーズの魅力と復活を決めた理由を『ファーランドサーガⅠ&Ⅱ サターントリビュート』のディレクターである山本悠作氏に尋ねた。

「そもそも『ファーランド』シリーズは、1993年にPC-9800用に『ファーランドストーリー』が発売されたのが最初で、大きく分けて10のエピソードがあります。PC-9800で特に人気が出て、家庭用のスーパーファミコン、サターン、プレイステーション、ウィンドウズなどにも出て、93年の第一作から97年の五年間にアップデート版なども含めると13作品ぐらい。一年に二タイトル発売されるってすごいことだと思うんですよ。10エピソードが出たあたりで新しい客層へのアプローチだと思いますが、新シリーズの『ファーランドサーガ』が発売されました。その後『ファーランドオデッセイ』の2作がそれぞれ99年と2000年に、2002年には『ファーランドシンフォニー』が発売されました。それを最後にシリーズはずっと沈黙してたんです」

山本悠作/やまもとゆうさく ゲーム雑誌編集長を経て、現職。『ファーランドサーガⅠ&Ⅱ サターントリビュート』のディレクターを務めた
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『ファーランドサーガⅠ サターントリビュート』 大陸から離れたエントリヒ島は軍事大国ヨーク、農業国バース、魔族が率いる独立国家トゥルクという三つの国が均衡を保っていた。主人公である戦士のレオンとラルフは、騎士ブライアンと共にバースで行われる三国友好の式典に参加したが、三国間の関係を壊す大事件に巻き込まれる。無実の罪を負わされた王女とともに、やがて世界を救う逃亡劇が始まる ©ENTERGRAM ©CITY CONNECTION CO., LTD.
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『ファーランドサーガII サターントリビュート』 8年前のエントリヒ島で起こった争乱の痛手も落ち着き、大陸へとの行き来も盛んになっていた。少女カリンは「ボクは、大陸で一旗あげて見せるッ!」と大陸有数の街「交易都市アトラクタ」へ向かう。カリンを待ち受ける運命はいかに? ©ENTERGRAM ©CITY CONNECTION CO., LTD.
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昭和50年男 編集部
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昭和50(1975)年生まれの男性に向けて、「ただ懐かしむだけでなく、ノスタルジックな共感や情熱を、明日を生きる活力に変える」をテーマに、同世代ならではのアレコレを振り返ります。多彩なインタビューも掲載。
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