サステナブル茶碗「TAIZAN SENKA」の可能性
SENKAは、従来の陶磁器にはない独自の個性を持ち、茶道の世界に新たな一石を投じる。日本には「壊れたものを直して使う」という修繕の美学があるが、TAIZAN SENKAも金継ぎや呼び継ぎを施すことで、陶器のように修繕が可能である。
これまで廃棄されてきた床革が、SENKAを通じて一級の器の素材へと昇華。アップサイクルやサステナビリティの新たな可能性を提示する試みとなる。
SENKAの由来
SENKA=遷赫(せんか)とは、「経年変化しながら赤く輝く美しさ」、そして「循環する生命の力」を象徴する。「遷(せん)」は移り変わることを、「赫(か)」は燃えるような赤、生命の輝きを意味する。
TAIZAN創業者・戸谷太一が考えるレザーとSDGsの関係性

「レザーは、畜産の副産物として生まれ、廃棄されるはずの皮を革へ加工したものです。もし皮を活用しなければ焼却処分され、環境負荷が増してしまいます。食肉文化が続く限り、廃棄される皮を革へと加工し、衣料やバッグなどの素材として活かすことは、持続可能な取り組みの一つだと考えています。TAIZANでは、Wabi-Sabiの美学を大切にしながら、シルバーやデニムに加え、レザーも1点ずつ受注生産しながらSDGsと向き合ってきました。
その一方で、革製品を作る過程で生まれる床革の活用には課題があり、より有効に活かせないか模索してきました。そんな中、床革を極限まで活用する職人と出会い、TAIZANの日本食器シリーズとしてSENKAが誕生しました。多くのブランドがレザープロダクトを製作する中で捨ててしまう床革という素材を茶碗へと昇華させることは、究極のサステナブルだと考えています。私たちは、「いただきます」という日本の精神を大切にし、これからも革という素材に敬意を払いながら、ものづくりを続けていきます。」
SENKAの特徴
- 無作為に生まれる起伏が滑り止めの役割を果たし、安定した持ち心地を実現
- 優れた断熱性・保温性を持ち、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま保持
- 植物性の天然成分で鞣(なめ)したフルベジタブルタンニンレザーを使用し、時間とともに唯一無二の茶碗へと深化
SENKAの素材について
- 国産フルベジタブルタンニンレザー(※1)の「床革」のみを使用
- 化学薬品を極力使わない、環境負荷の低いレザーを採用
※1 植物性の天然成分で作られたタンニンで鞣された革
SENKAの洗い方
- 一般的な食器用洗剤の使用が可能
- 柔らかいスポンジで優しく洗い、流水でしっかりすすぐ
- 食器乾燥機は使用不可、布巾やタオルで水気を拭き取り自然乾燥
- 研磨剤入りの洗剤や漂白剤は使用しない
販売情報
本製品は2025年4月1日より、以下の2か所で展示し、注文を承る。
移動式ギャラリーCAVIENT(錆庵)
- 完全予約制
- 予約可能エリア:東京都(渋谷区、港区、中央区、目黒区、世田谷区、千代田区、品川区、文京区)
- 予約方法(電話):03-6820-3209
日本橋高島屋 S.C. 本館2階 GALERIE LE CHIC(ギャラリー ル シック)
- 〒103-8265 東京都中央区日本橋2丁目4-1
- 営業時間:10:30 ~ 19:30
【問い合わせ】
TAIZAN
公式サイト:https://taizan-tokyo.com/
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