スターリングシルバーが美しい、ドイツの老舗「ヴァルドマン 」

1918年にドイツ・シュヴァルツヴァルト地方で創業したヴァルドマン。
創業以来、100%ドイツ製とスターリングシルバーにこだわり続けてきた。
歴史に裏付けられた高品質なペンを製造するブランドの魅力に迫りたい。

スターリングシルバーと守り続ける伝統技術

ヴァルドマン創業の地であるドイツ・シュヴァルツヴァルト地方は、昔から名高い時計や宝飾品の生産地。貴金属などの彫刻技術に長けた職人たちが、伝統技術を駆使して宝飾品のように美しいペンを製造している。

シュテファン・シュニリッヒ|ヴァルドマン社CEO。ドイツでは小学校から万年筆を使うカリキュラムがあるため、幼い頃から使用する機会があり、筆記具全般に対する愛着を感じていた。2007年から現職。

生産拠点を低賃金国に移すブランドが多い昨今、CEOのシュテファン・シュニリッヒさんは、今なおドイツでの100%生産にこだわり続ける。価値ある素材に職人たちの伝統技術を掛け合わせ、国内で製造することこそがヴァルドマンの理念なのだ。

「デジタル化が進む現代だからこそ、手作りの品が見直され、愛されています。スターリングシルバーがいつまでも輝き続けるように、私たちも職人たちの伝統技術を守り続けながら、最高品質の筆記具を届けていきたいと考えています」。

ウィーン彫りが華やかな、ヴァルドマンのフラッグシップモデル

ヴァルドマンのフラッグシップモデルとして君臨するのが、ウィーン彫りを施した「エキストラ ヴィエナ」だ。ウィーン彫りとは、現在ではヨーロッパでも彫ることのできる職人が限られる伝統的な彫刻技術。優雅なカーブを描く、華やかなパターンが刻まれている。

Xetra Vienna(エキストラ ヴィエナ)

右:レディー/万年筆 左:ブラック/ボールペン

スターリングシルバーにラッカー塗装をした上でウィーン彫りを施す「エキストラ ヴィエナ」。「レディー」はホワイトラッカーの前にローズゴールドのメッキも重ねており、軸色にあった優美な色合いを生み出している。

万年筆:収納時約138mm・重量約39g・両用式・スチールペン先F,M,B(18金ペン先はMのみ)・レディー 税込66,000円(18金ペン先は税込105,600円)/ブラック 税込57,200円(18金ペン先は税込95,700円)
ボールペン:収納時約137mm・重量約34g・レディー 税込59,400円/ブラック 税込52,800円

ダイヤモンドを装飾したハイエンドモデルも!

ダイヤモンドレディー/万年筆

「レディー」にダイヤモンドを配したハイエンドモデルも販売している。天冠には19個、クリップに24個ものダイヤモンドを埋め込むことで、ゴージャスな製品に仕上げている。

万年筆:税込418,000円
ボールペン:税込363,000円

スターリングシルバーに優美な加工を施した定番シリーズ

ヴァルドマンはスターリングシルバーを素材にしているというだけでなく、彫刻などの加工をすることでブランド独自の製品を生み出している。材質の魅力だけに留まらないヴァルドマン製品の中でも、人気のある定番商品を2 種紹介しよう。

Tango(タンゴ)

ファインバーレー/万年筆
ラインズ/万年筆
ルテニウム/ボールペン

シンプルであるがゆえに素材の魅力が引き立たつのが「タンゴ」。「ファインバーレー」には細かい波模様を、「ラインズ」には直線のみを彫刻している。ともにメッキを施していないので、スターリングシルバーの魅力を味わうのにおすすめだ。ルテニウムメッキを施す「ルテニウム」には格子柄の模様を刻んでおり、こちらは重厚感が漂う。

万年筆:収納時約137mm・重量約41g・両用式・スチールペン先F,M,B・ファインバーレー,ラインズ税込40,700円/ルテニウム 税込41,800円
ボールペン:収納時約135mm・重量約30~32g・ファインバーレー,ラインズ
税込27,500円/ルテニウム 税込28,600円

新色3色が登場!

アクアマリン/万年筆
バーガンディ/万年筆
ブラック/ボールペン

「タンゴ」シリーズに、エレガントな佇まいの新たな3 色が加わった。万年筆の字幅はF とM。税込51,700 円。ボールペンは税込33,000円。

【NEW】Edelfeder(イーデルフィーダー)

ラインズ × ブラック/万年筆
ラインズ × シャンパン/ボールペン
ラインズ × ブラック/シャープペンシル

「イーデルフィーダー」はドイツ語で「羽」の意味。キャップの模様は「ファインバーレー」と同じ波型の模様と無地のストライプを組み合わることで、スタイリッシュな印象に仕上げた。キャップや首軸のスターリングシルバーと、ブラックやホワイトのラッカー塗装が絶妙にマッチしている。2023 年8 月に登場したシャープペンシルも注目。

万年筆:収納時約138mm・重量約42g・スチールペン先M・税込40,700 円
ボールペン:収納時約138mm・重量約40g・税込33,000 円
シャープペンシル:収納時約143mm・重量約38g・芯径0.7mm・税込34,100 円

多くの工程は現在も手作業

ペン製造の多くの工程は現在も手作業で行っている。工場に届く銀の検品から切削、研磨まで、原則として人の目や手が介される。手作業のウィーン彫りもあるなど、職人たちのクラフトマンシップを大切にしている。

1931年当時の研磨の様子。ペンの研磨は現在でも手作業で行っている。
ルーペを使い、細部まで製品の検品を行っている。最終的な検査には人の目が欠かせない。
欧州でも職人数が限られるウィーン彫り。彫刻刀を使い、一点 一点手作業で削っていく。
ウィーン彫り職人のマルティンさん。長年一人で「エキストラ ヴィエナ」の彫刻をしていたが、2018年に後継者ができ、後進の育成にも努めている。

【問い合わせ】
プリコ
TEL 06-6443-0039
https://preco-corp.co.jp/brand/waldmann/

(出典/「『趣味の文具箱』2023年10月号 Vol.67」)

この記事を書いた人
趣味の文具箱 編集部
この記事を書いた人

趣味の文具箱 編集部

文房具の魅力を伝える季刊誌

「趣味の文具箱」は手で書くことの楽しさ、書く道具としての文房具の魅力を発信している季刊雑誌。年に4回(3・6・9・12月)発刊。万年筆、手帳、インク、ガラスペンなど、文具好きの文具愛を満たす特集を毎号お届けしています。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

Pick Up おすすめ記事

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...