“Satellite Crayon Project”第二弾。衛星画像から地球上の12か所の山の色を抽出した「山のクレヨン」発売

スカパーJSATは、衛星画像を活用した“Satellite Crayon Project”の企画第二弾として、「山のクレヨン」を3月10日(金)よりAmazonほかにて販売を開始。なお、売り上げの一部は、2022年1月に火山噴火と津波の被害にあわれたトンガ王国に寄付をし、復興支援金として活用してもらうという。

宇宙実業社であるスカパーJSATは、衛星画像を使った様々なビジネスを推進している。人工衛星から撮影された地球のあらゆる場所の写真を使用し、現在は防災予測などを中心としたビジネスへも展開している。

“Satellite Crayon Project”第一弾である「海のクレヨン」は、クラウドファンディングを経て2022年1月31日から発売し、世界三大デザイン賞のひとつ「Red Dot Design Award 2022」や「グッドデザイン賞」、「文房具総選挙2022大賞受賞」など国内外で数々の賞を受賞し、国内のみならず台湾をはじめ海外でも話題を集めて販売されている。

「山のクレヨン」は、この「海のクレヨン」に続く、地球の色のクレヨンシリーズの第二弾。宇宙から撮影された数千枚の衛星画像をもとに、世界12か所の実際の「山」から色を抽出した。

クレヨン職人とともに試行錯誤を重ね、衛星画像に写る山の色を細部まで忠実に再現している。それぞれの色にあえて名前は付けず、色を抽出した山の場所を示す緯度・経度が記されている。

衛星画像を通して、地球の「色」の豊かさをより多くの子どもたちに伝えたい、実際の地球の「色」を思うままに楽しんで欲しい、地球に興味を持って好きになって欲しい。Satellite Crayon Projectが制作するクレヨンにはそんな想いが込められている。

今回、「山のクレヨン」に採用した色は、エベレストや富士山など馴染みのある山から、衛星画像の面白さで選んだタラナキ山、地球のパワーを感じさせるトンガやキラウエアなどの火山、そして地球の神秘が生み出したリシャット構造やレインボーマウンテンなど、魅力的な山々の12色。

山は、その歴史や季節によって色が刻々と変化。移り変わる色を表現するため、「山のクレヨン」は、その色を抽出した「月」を表す番号がそれぞれのクレヨンに記載されている。

例えば、夏、秋、冬で約1,300平方キロメートルの範囲でその色を変える白神山地から色を抽出したクレヨンの番号は「11」番。秋も深い「11」月に撮影された衛星画像であることを示している。

<名前のない全12色の山の場所>

※()内の数字は色を抽出した場所の緯度経度を示しています。
※今回の色の番号は、宇宙から撮影された月を表しています。

1.ネパール、チベットのエベレスト(27.98672, 86.92228)
2.ベネズエラのギアナ高地(アウヤンテプイ)(5.96233, -62.55332)
3.アイスランドのファグラダルスフィヤル(63.88928, -22.27038)
4.ニュージーランドのタラナキ山(-39.28786, 173.99037)
5.モーリタニアのリシャット構造(サハラの目)(21.12478, -11.40002)
6.トンガ王国のフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ(-20.54599, -175.38911)
7.オーストラリアのウルル(エアーズロック)(-25.34517, 131.04825)
8.静岡県、山梨県の富士山(35.37896, 138.71997)
9.ペルーのマチュピチュ(-13.16290, -72.54535)
10.ペルーのレインボーマウンテン(-13.87026, -71.30292)
11.青森県、秋田県の白神山地(40.49920, 140.09232)
12.ハワイのキラウエア火山(19.40837, -155.28117)

公式ホームページでは衛星画像とともに、そんな山の変化や場所の解説を掲載。例えば、元々は2つだった無人島が海底火山噴火の影響で、わずか5年の間にひとつの大きな島となり、現在では跡形もなく消えてしまっているフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイは、その変遷を衛星画像で確認することができる。

また、公式ホームページでは、文字が読めなくてもわかるように、音声による解説を聞くことも可能だ。この音声ガイダンスを担当しているのは、前回の「海のクレヨン」に引き続き、本企画主旨に賛同している俳優の濱田 岳さん。少し難しく見える解説文の印象も、濱田さんの温かく、子どもたちに語り掛けるような語り口によって、大人でもより理解を深められるだろう。

「山のクレヨン」「海のクレヨン」
公式ホームページURL:https://satellite-crayon.skyperfectjsat.space/

山のクレヨン

内容:全12色
原材料:みつろう(原材料中の40%)、カルナバワックス、食用油、顔料、ビタミン
サイズ:縦100㎜×横167㎜×高19㎜/119g
価格:2,420円(税込)
※このクレヨンの売り上げの一部は、2022年1月に火山噴火と津波の被害にあわれたトンガ王国に寄付をし、復興支援金として活用していただきます。

【問い合わせ】
スカパーJSAT
https://www.skyperfectjsat.space/

この記事を書いた人
趣味の文具箱 編集部
この記事を書いた人

趣味の文具箱 編集部

文房具の魅力を伝える季刊誌

「趣味の文具箱」は手で書くことの楽しさ、書く道具としての文房具の魅力を発信している季刊雑誌。年に4回(3・6・9・12月)発刊。万年筆、手帳、インク、ガラスペンなど、文具好きの文具愛を満たす特集を毎号お届けしています。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...