2ページ目 - この秋冬に着用したい、往年の名作デザインが蘇るエポックメイキングなレザージャケット。

【JOE McCOY】AKLAK GRIZZLY JACKET / BLACK,BROWN

1930年代後半、カタログ販売の普及とともに多彩なスポーツジャケットが誕生した時代。その中でも異彩を放っていたのがレザーとムートンを組み合わせたグリズリージャケットである。

本来はレザージャケットの防寒性を高めるための実用的なデザインだったが重厚でラグジュアリーな佇まいと野性味を感じさせる独自の存在感によって、富裕層を中心に熱狂的な支持を集めたという。その名作をJoe McCoyが再構築したのがこの一着。タンニン鞣しのホースハイドにアニリン仕上げを施したレザーは着込むほどに深みと艶を増し、ヴィンテージさながらの風合いを醸し出す。

胸と背面に配されたムートンにはビーバーラム加工が施され、毛並みの美しさが際立つ仕上がりに。またライニングにはガンクラブチェック柄のウール生地、袖口の内側には風の侵入を防ぐウールリブを採用し、1930年代の高級スポーツウエアが持っていた品格を余すことなく体現している。

Size:36,38,40,42,44 Color:BLACK Price:¥396,000_

【JOE McCOY】AKLAK GRIZZLY JACKET / BROWN,JACOB

上のグリズリージャケットと同デザインながら、採用するムートンが異なるスペシャルモデル。使用されているのは「ジャコブ羊」と呼ばれる斑模様を持つ希少種で、その起源は非常に古く聖書の『創世記』にも登場するほど。中でも今回は“アイランド模様”と呼ばれる個体から採取した、天然の柄をそのまま活かしたムートンを贅沢に使用。唯一無二の表情が、このモデルの大きな魅力となっている。

明るいブラウンのホースハイドとのコントラストも美しく、野趣とラグジュアリーが同居した独特の佇まいを演出。ディテールの再現度も極めて高く、防寒性を高めるチンストラップや袖口のアジャスターストラップ。フロントジッパーにはデコラティブな扇型の引き手とハトメ付きのエンドパーツを採用。ウエストにはシンプルなバックルを備えたベルトも装備しており、1930年代らしい意匠を細部まで行き渡らせた仕上がりとなっている。

Size:36,38,40,42,44 Color:BROWN Price:¥440,000_

【問い合わせ】
ザ・リアルマッコイズ
https://therealmccoys.jp
https://therealmccoys.com

(出典/「CLUTCH Magazine 2025年8月号 Vol.100」)

この記事を書いた人
サカサモト
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サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
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