より良い穿き心地を追求し、コットンにもこだわったデニム。
FULLCOUNTを創業した1992年。ファッションのトレンドは、いわゆる古着ブーム真っ只中。当然、辻田氏もヴィンテージへの関心は高く、知識も豊富だった。当時、愛用していたジーンズは、王道のLEVI’S 501XX。ヴィンテージだの、希少だの、縦落ちがどうの云々よりも単純に穿き心地が最高だと感じていたという。そんな穿き心地の良さを追求し始めたのがFULLCOUNTの始まりだ。
「ブランドを立ち上げて2年目。より柔らかい穿き心地を追求した結果、ジンバブエコットンに辿り着きました。それを採用した13.7オンスの生地は、いまも続く定番。でも本当はもっと軽く、より穿き心地の良い、それで格好良いものを作りたいと長年、試行錯誤していた生地が、最近、ようやく仕上がりました。従来のデニムよりも2オンスほど低い11.5オンス。もちろんセルビッジ付きでザラ感もあり、見た目は全く変わりませんが、とにかく穿き心地が良いので、ここ最近かなりの頻度で着用しています」
好きだから一生持っていたい、そういうデニムであり続けたい。
自分がカッコイイと、または好きだと感じたものを基準に選ぶ。好きなものを長く愛用したいと思うのは自然なことで、もちろん使えば経年変化も見せ、余計に愛着が湧く。ウンチクよりも感性で選ばれるようなジーンズを作るのが彼の理想なのだとか。
【DATA】
FULLCOUNT TOKYO SHOP
Tel.03-6804-6541
(出典/「CLUTCH2023年11月号 Vol.93」)
Photo by Hiroto Yorifuji 依藤寛人 Text by CLUTCH magazine編集部
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