「アナタ、いったい何者なの?」
もしや、私が運営しているインスタアカウント(@clutchmagazinejapan)のフォロワーかな? と思った。実際、インスタフォロワー8.1万人のうち70%が外国の方なので、時々旅先で声を掛けられるのだ(ちょっと自慢)。
しかし、婦人は続けた。
「そのハットは何なの? アメージングよ! どこで買えるの? どこの店?」
と矢継ぎ早に迫ってくる。
「日本のブランドだよ。H.W. DOGっていうブランド」
正確には、H.W.DOG & CO.というブランドでモデル名はトラベラー。
名前の通り、私の旅のお供だ。
「ロンドンで買えるお店を知らないかしら?」
はい、待ってました! その質問。
「グレートポートランドストリートにある……」
と言い掛けたら
「CLUTCH CAFEよね」
はい、正解!
「アタシ、あの店、入ってみたかったの。アナタもよく行くの?」
「私、CLUTCH CAFEのオーナーです!(キメた)」
「レアリー? レアリー? 名刺ちょうだい」
そんな会話をしたのだ。
で、「アナタは何者?」と言われちゃった理由は一つ。このトラベラーのカスタムに違いない。
H.W.DOGのイベントでカスタムした一点もの。
元は綺麗なサンドベージュのフェルトハットなのだが、H.W.DOGのイベントで、代表兼デザイナーの弦巻さんがカスタムしてくれるという企画があって、お願いしたものだ。目の前でカスタムしてくれたので、最初から最後まで見学できた。
- バーナーで焼く。ランダムにバーナーで焦げ目を付ける
- 「CLUTCH」と「ATSU(私の名前はあつしです)」をステンシル
- 塗料と筆で汚す。ブラックとグリーンを使っていた
- 落書き(蛇を描いて下さいと頼んだが、他はおまかせ)
- 仕上げにもう少し塗料で汚す
こうして完成した世界で一つのトラベラーハット。
ロンドンの後、アメリカでも帽子について駐車場で質問攻めにあった話は長くなるので割愛する。
さ、勇気のある人は是非、自分でチャレンジしてみて。自己責任でよろしく。
天然素材じゃないと、バーナーで炙ったら溶ける。
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