ラスベガスで見つけたMADE IN LOS ANGELESの新鋭ブランド

米国・ラスベガスにて開催されたメンズファッションの合同展示会であるカプセルショーが先月開催され、集まった出展ブランドの中から、西海岸のリラックスした雰囲気の漂う新鋭ブランドをピックアップする。

O’DOUDS APOTHECARY

今、日本でも注目が集まってきたバーバースタイルには必要不可欠となるポマードや髭用のプロダクツを、質にこだわって展開するアポセカリーブランドのO’DOUDS。Clayton Doudsが2015年にブランドを設立。バーバーカルチャーを牽引するニューヨークのブルックリンを拠点としている。プロダクツに使われる素材、そして、その素材はどこで生産されるのかといった出どころを追求することがブランドのポリシー。物づくりに対しては現状に満足することなく、継続してより良い物づくりをパフォーマンスし続ける事がモットーの新鋭ブランドだ。
01-1
01-2
01-3
http://odouds.us/

FRIDAY & RIVER

ブランドの原点は、夫婦であるデザイナーの二人が家族や友達へのギフトとして様々な小物を作り始めたこと。“よく考え抜かれたデザイン、そして思いやりの詰まったアイテム”がコンセプトの新鋭クラフトレザーブランドだ。微笑ましくも、ブランド名は夫婦の姓を英訳して取った。全てのプロダクツはカルフォルニア・サンディエゴで作られており、ベジタブルタンニングレザーを使用したベルトやキャンドルホルダーなどラインアップはさまざま。革へのこだわりは強く、革自体が持つ傷を切り落とすことなく、表情として生かしている。さらに革のコンディションを保ち、長く愛用してもらうため、ケアプロダクツも展開する。
02
▲こちらブレード付きの長財布は、一枚革を切るところから、ステッチまでの全ての工程が手作業で行われている「The Discovery Wallet 」
02-2
▲一枚革から作り、手縫いしたスティッチが入ったコインケースとカードホルダーはブランドの定番アイテム「The McGraw Wallet and Cardholder」
https://fridayandriver.com/

18 Waits

ニューヨーク、カナダと自身の拠点を移した後、2011年に本格的にブランドをスタートさせた18 Waitsは、’20年代のニューヨークで違法に経営されていたバーSpeakeasyや’70年代のロックンロールスタイルをデザインのイメージソースとする。カナダやアメリカの職人によって丁寧に作られるプロダクツは常にクラフトマンシップに重きを置き、ニット、シャツやジャケットだけではなく、アクセサリーやライター、ハットなど、ラインナップは様々である。
03
03-2
http://18waits.com/

CHRISTOPHER TOD

ロサンジェルスでスタートさせたばかりのブランド。デザイナーはニューヨーク、ベルリン、ロサンジェルスを中心に販売をスタートし、ニューヨークの工場で生産まで全ての工程にデザインチームと連携して製作している。デザイナーのChristopher Woodsはヴィンテージのワークウエアなどをデザインソースとしているが、動きやすさを考え抜いた結果、ストレッチや縫製方法を駆使した機能美を表現している。
04
http://www.christophertod.com

ARTIFACT BAG CO.

ニューヨークでエンジニアとして勤めていた会社から解雇され、2010年に地下のスタジオで製作を始めたデザイナーのChris Hughes。現在はアシスタントとたった2人で建てた19世紀初期にみられるようなビルをネブラスカのOmahaに所有し、デザインやプロダクツ製作の拠点にしている。ヴィンテージに程良くインスパイアされ、リプロダクトしているのが特徴的であるが、特にUSミリタリーや1910年代から’50年代のスポーツ、ワークウエアのデザインソースをヒントに、オイルドキャンバスバッグや防水性のポーチなどに落とし込んだ小物などを幅広く展開する。
05-1
05-2
http://artifactbags.com/
Photo by Maiko Naito 内藤真依子 (Seven Bros.) Text by CLUTCH Magazine 編集部

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...