誕生から30周年。コロンビアが生んだフィッシングシャツの名作[バハマシャツ]を深掘り!

アメリカ・ポートランドに本拠地を構える老舗アウトドアブランド「コロンビア」。その歴史を語るうえで欠かせないのが、[バハマシャツ]である。企業ユニフォームにも採用されるなど、その完成度は折り紙付き。誕生から30年。ブランドを象徴する1着として定番であり続けている。

必要から生まれ定番となった一着

1938年、前身であるコロンビアハットカンパニーが誕生。やがて娘ガートと夫ニールへ引き継がれ、1960年には現在のコロンビアスポーツウェアカンパニーへと発展する。同年、ガートが夫のために縫ったフィッシングベストは、ブランド初のオリジナルアイテムとなり、「もし、ないのならデザインする」という信念のもと、機能性は進化を続け、1996年に誕生した釣り人のためのライン「PFG」がスタート。

その発表と同時にデビューしたのが[バハマシャツ]である。ベンチレーションや多機能ポケットを備えながら街でも着られる設計は全米へ広がり、企業ユニフォームのベースとしても採用されるなど広く浸透。さらに多くのブランドに模倣されるほどの完成度を誇り、アメリカにおけるスタンダードとして定着した。2026年、誕生30周年を迎えた今も、価値は揺るがない。

1938年 帽子問屋としてコロンビアハットカンパニーがスタート

ドイツでシャツ工場を営んでいたポール・ラムフロムは、ナチス政権から逃れアメリカへ亡命。1938年、オレゴン州で帽子問屋の権利を取得し、「コロンビアハットカンパニー」を創業。後に世界的アウトドアブランドへと発展する、その原点である。

1960年 ブランド初のオリジナルアイテムはフィッシングベスト

釣り好きの夫ニールや友人のために社長の娘であったガート・ボイルが自宅のミシンで作り上げた1着のフィッシングベスト。これまで、バケツやカバンで運んでいた道具を収納できるポケットのついたベストは画期的なアイテムであった。これがコロンビアのブランド史上初のオリジナル製品[マルチポケット・フィッシングベスト]の誕生である。

1960年 コロンビアスポーツウェアカンパニーが誕生

スキーグローブ製造会社と合併。社名が現在と同じ、コロンビアスポーツウェアカンパニーへと変更される。

1970年 当時の社長ニール・ボイルが逝去

当時の社長でガート・ボイルの夫ニール・ボイルが逝去。数年後ガート・ボイルによる経営がスタートする。

1996年 ブランド初のフィッシングに特化したコレクションPFGが誕生。同年[バハマシャツ]がデビュー

フィッシングラインPFGを象徴する新作[バハマシャツ]が登場。印象的なキャッチコピーとともに広告展開され、瞬く間に代表作となった。

2004年 BAHAMAからBAHAMAⅡへ

より良い、より快適なプロダクトを追求し続ける同ブランドらしい進化。ポケットデザインの見直しをはじめ、実用性を高めるための細やかなアップデートが随所に施されている。

2003年春夏カタログには現行とポケットなどの仕様が異なる初代[バハマシャツ]が掲載されている。

2003年春夏カタログでは襟やポケット等のディテールがアップデートされ商品名も[バハマⅡシャツ]という名称に変更される

2026年 アイテム誕生から30周年を迎える

BAHAMAⅡを徹底解剖!

ブランドを代表する定番アイテムとして長く支持されてきた[BAHAMA Ⅱ]。その魅力は、ひと目で伝わるルックスだけでなく、着心地や使い勝手にまで配慮された設計にある。細部に宿る工夫をひもときながら、その完成度の高さをあらためて見ていこう。

バハマシャツ1 万450 円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)

背中のベンチレーションで夏も快適

背面に配されたベンチレーション機能により、衣服内のムレを効果的に排出。高温多湿な環境でも快適な着用感を維持する。

携行性を高めるマルチループ

右ポケットの下に、鍵や釣り用ハサミなどを取り付けられるループを装備。どんなシーンでも使い勝手を高める機能的ディテール。

袖はロールアップ仕様のループ付き

ロールアップした袖を固定できるループを備え、アクティブなシーンにも対応。さらに、UV-A、UV-Bの両波長に対応する「オムニシェイド ブロードスペクトラム UPF50」を搭載し、紫外線から身体を守る。

圧巻の14色は、どんな装いにもフィットする

14色という豊富なカラーバリエーションを誇り、どんな装いにもフィットする万能な1着。『2nd』で活躍するスタイリストふたりが、その魅力をスタイリングで引き出す!

爽快な色使いで楽しむプレッピースタイル

淡いカラーのボーダー柄のポロシャツに、ブルーのバハマシャツをレイヤード。軽やかなグレーのスラックスを合わせ、トラッドなムードを演出。肩掛けしたグリーンのカーディガンと黒のローファーで全体を引き締めた。清涼感ある配色と濃色のバランスが効いた、軽快なプレッピースタイル。バハマシャツ9350円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)、カーディガン6490円、ポロシャツ5390円、スラックス6490円、ローファー1万4190円(すべて古着屋JAM VINTAGE&SELECT 原宿店TEL03-6427-3961)

バハマで抜け感をプラスしたトラッドスタイル

リネンパンツにブレザーを合わせた、春夏らしい軽快なトラッドスタイル。定番のオックスフォードBDシャツの代わりに柔らかなナイロン素材のバハマシャツを取り入れ、ほどよい抜け感を演出。インナーにはネイビーに赤リブのリンガーTシャツを差し込み、配色でアクセントを効かせた。バハマシャツ9350円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)、ブレザー7590円、Tシャツ7590円、スラックス1万1990円、ローファー1万6390円、トートバッグ3万2890円(すべて古着屋JAM VINTAGE&SELECT 原宿店TEL03-6427-3961)

スタイリング/吉村祥吾さん|1986年生まれ。2016年より『2nd』でスタイリングを担当。トレンドに流されない、トラディショナルなスタイリングを得意とする。

大胆な配色で魅せるアクティブスタイル

発色のいいピンクのバハマシャツを軸に、メッシュジャケットを重ねたインパクトのあるスタイリング。パープルのショーツを合わせ、配色のコントラストで遊びを効かせた。ウエストバッグやスウェードシューズでラフさを加えつつ、透け感のあるジャケット越しにピンクの色味を引き立てている。バハマシャツ9350円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)、メッシュジャケット6490円、ハーフデニム1万890円、ブーツ8690円、ウエストバッグ5390円、ベルト2970円(すべて古着屋JAM VINTAGE&SELECT 原宿店TEL03-6427-3961)

清涼感でまとめるアメカジスタイル

爽やかなミントグリーンのバハマシャツを主役に、ポロシャツとヒッコリーのオーバーオールで構成。リラックス感のあるヒッコリーに、腰巻きしたチェックシャツで柄on柄のアクセントを加えた。足元も同系色で揃え、軽やかで抜けのあるアメカジスタイルに仕上げている。バハマシャツ9350円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL0120-193-803)、腰に巻いたナイロンジャケット6490円、ポロシャツ5390円、オーバーオール2万5190円、シューズ9790円、キャップ6490円、カバン2万5190円(すべて古着屋JAM VINTAGE&SELECT 原宿店TEL03-6427-3961)

スタイリング/原田学さん|1972年生まれ。本誌の巻末にある古着連載を創刊当初より担当。古着にまつわる書籍やイベントなど、多方面で活躍する。

【問い合わせ】
コロンビアスポーツウェアジャパン
TEL0120-193-803

(出典/「2nd 2026年6月号 Vol.218」)

この記事を書いた人
なまため
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なまため

I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
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