腕時計の愉しみを倍増させる時計とベルトの方程式
時計本体は同じでも、ベルトを変えるだけでその印象が大きく変化する。ここでは、ステンレスベルトをレザーベルトに変えたスタイル例をご紹介!
【スタイル①】スクエア型×2重巻きベルト

日本製クォーツムーブメントを搭載したスクエア型。ミニマムな本体ケースに対して厚みのある風防ガラスを組み合わせることで端正かつ存在感のある表情に。コマの繋ぎ目がバネ式のエクステンションベルトによって着脱も容易。3万8500円

ブラウンのカーフレザーを採用した2重巻きベルト。某有名デザイナーがとあるビッグメゾンのデザインを手掛けていた1990年代後半に生まれたといわれているデザインで、長さベルトをブレスレットのように2重で巻いて使用。1万1000円

シンプルで洗練されたスクエア型の本体と、ボリュームのある2重巻きのレザーベルトが絶妙にマッチ。時刻を知る、という道具としてはもちろんのこと、時計とブレスレットの境目のないような独特のデザインは、アクセサリー感覚で身につけるのもよいだろう。あえて、ワークやミリタリーといった武骨なコーディネイトに取り入れてみるのも一興である。
【スタイル②】コンビネーションカラー×オーストリッチレザー

世界初の防水性能を持つ自動巻き時計として誕生した名作をモチーフとしたモデル[ヴァブル]のコンビネーションカラー。上半分がローマ数字、下半分にアラビア数字を配したユニークな文字盤とゴールドとシルバーの配色が秀逸。6万4900円

随所にみられるクイルマークと呼ばれる羽毛の痕の突起が特徴的なオーストリッチレザーを採用。エキゾチックレザー特有の豊かな表情に加えて、クリーンで軽快な印象のホワイトとベージュの中間に位置するようなカラーが絶妙だ。1万4300円

クラシックとモダンが同居した時計本体と、独特なエキゾチックレザーが組み合わさることで、ほかとは一線を画す個性的な存在感を放つ。クイルマークが入るなど、ベルト自体はやや個性的であるものの、全体としてカラーリングが抑えめであるため、腕元でさりげなく主張してくれる。ブレザーなどの王道のトラッドスタイルのハズシとしてもオススメだ。
【スタイル②】エイジング加工×リザード

ブランドの初代プロダクトである、1920年代に誕生した世界初の防水防塵腕時計をベースとしたモデルのアップデートバージョン。本体には職人の手によりエイジング加工が施されている。こちらもエクステンションベルトを採用。3万8500円

エキゾチックレザーの中でもクロコダイルと並んで最高級に位置付けられるリザードのベルト。高い耐久性を備え、繊細かつ個性的な模様からはエレガントなムードが漂う。柔らかなブラウンとシルバーの尾錠との色のバランスも二重丸。9900円

エイジング加工を施すことで、旧きよきアンティークウォッチを彷彿とさせる重厚感のある佇まいを見事に実現しているクラシックな時計本体と、高級感溢れるリザードレザーのベルトとの組み合わせ。まるでヴィンテージジーンズに仕立ての良いジャケットを合わせたかのようなミックス感が絶妙だ。無論、ドレスからカジュアルまで幅広く対応可能である。
【スタイル④】ブラックの文字盤×台座の付いたクロコダイルレザーベルト

1950年代に誕生した探検家のために開発された名作がベース。無駄のないシンプルなデザインは、[エヴリィワン]というモデル名の通り、様々な人、スタイルにマッチする。シックなブラックの文字盤にはミラー仕上げを施している。6万9300円

ミリタリーウォッチなどに多くみられ、汗や衝撃から時計を守る役割を果たす台座の付いたクロコダイルレザーベルト。元々は堅牢度を向上させるための台座だが、ファッション的な観点としてはデザインのアクセントとしてもひと役買っている。2万7500円

シンプルな時計本体、そして台座付きの存在感のあるベルトという異なる要素がうまくミックスされている。文字盤のブラック、ベルトのダークブラウンというシックなカラー同士を組み合わせることで、トゥーマッチすぎない程よい存在感に収まっている。デニム素材のカバーオールやオリーブカラーのフィールドジャケットのような、武骨な装いと好相性だ。
【問い合わせ】
ヨシダトレードカンパニー
TEL03-5774-9042
https://vague-w.co.jp/
(出典/「
Photo/Makoto Tanaka Text/Kihiro Minami
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