Masterpiece in Black 名作の黒
“黒”は一般的なファッションシーンで多用される一方で、トラッドの世界では意外と敬遠されがちな色でした。一見すると静かで控えめながら、装いの印象を最も強く左右するのはやはり黒。落ち着きの中に意志を宿し、全体を引き締める力を持ちます。今回はそんな“黒”を主役に据え、「インディビジュアライズドシャツ」や「エディー・バウアー」など、名門ブランドのマスターピースに宿る“黒”の魅力を紐解きます。
Trad Meets Black トラッドと黒。
伝統的なアメリカントラッドにおいて“黒”という色は決して身近な存在であるとは言えません。どちらかといえば、モードやパンクといった当時からすると前衛的なスタイルとの結びつきが強く、伝統的なトラッドを愛する者たちにとっては、敬遠されがちな色でした。そんなトラッドとあいまみえることのないように思える“黒”をいつものスタイルにサラッと取り入れてみると、これまでには感じえなかった新鮮なスタイルができあがります。
トラッド巧者は“黒”をどう着こなす?
クラシックを愛する人ほど、“黒”の扱いには慎重です。フォーマルの象徴でもあり、重く見えがちな色。しかし、上品さと洒落感を両立させる鍵もまた、この黒にあるのではないか。本企画では、トラッドを知り尽くした巧者たちが、黒をどのように自分のスタイルに取り入れているのかを徹底取材。スーツ、ブレザー、シャツ、ベスト、チノパン──それぞれの黒が持つ表情と取り入れ方に迫ります。黒という色の難しさを、どう粋へと変えているのか。その答えがきっとここで見つかるはずです。
僕らがこの冬、着たい黒 BLACK IS THE NEW TRAD.
フォーマルにもカジュアルにも馴染みながら、いつの時代も品と芯の強さを宿す“黒”──そんな黒のアイテムの魅力をあらためて掘り下げた、今号の特集内企画「僕らがこの冬、着たい黒」。クラシックなトラッドスタイルを軸に、アウターからニット、パンツ、ミリタリーアイテムに至るまで、あらゆる“黒い”アイテムを編集部目線で集めました。あなたもこの冬着たいブラックアイテムがきっと見つかるはず。ここまで黒だけのアイテムのページって、なかなか見たことないですよね?笑
いまこそ穿きたいブラックデニムの魅力
これまで、小物以外セカンドではあまり登場することのなかった黒いアイテムですが、唯一ブラックデニムは馴染みあるアイテムとしてたびたび紹介してきました。ブルーデニムだと野暮になってしまいかねないスタイリングでも、ブラックに変えるだけで解消されることが多々あります。そんなブラックデニムの魅力を改めて見直すべく、デニムのスペシャリスト「オーセン」前村拓実さんへインタビュー。今気分のスタイリングや、色味や風合いなど実は細かく異なるブラックのニュアンスを解説いただいています。また、「野暮にならない黒デニムのススメ」として、定番・新作問わず、ワードローブに必需のブラックデニムカタログも掲載しています。
黒のトラッドAtoZ
「黒の特集をやる」と決めた編集部は、多くの黒のアイテムを探すべくリサーチを重ねました。そのなかで、デニムやコート、ニット、ミリタリーといった今特集でメインとして扱ったアイテムのほかにも様々なアイテムがあることがわかりました。これらを誌面に載せないのはもったいないと思い、A〜Zまでの全26項目にわけて黒にまつわるトピック集を製作。注目の黒アイテムや業界人取材、黒にまつわるトピックなどをギュッとまとめた8ページです。
第2特集
今号の第2特集は「エル・エル・ビーン」です。アメリカ東海岸の最北端、メイン州の過酷な大自然の中で生まれたブランドは、その厳しくも美しい環境に育まれながら、モノづくりの哲学を深く形づくってきました。100年以上にわたり受け継がれる“必然の名作”と、いまもなお進化を続ける名品を紹介します。
2ndフリマSNAP in HAMBURGER FESTIVAL
9月13日から15日の3日間にわたり開催された「ハンバーガーフェス」では、今年も「2ndフリマ」を同時開催しました。『セカンド』誌面でおなじみの業界人たちが出品した選りすぐりのアイテムを求めて、全国から多くの服好きが来場。熱気あふれる横浜赤レンガ倉庫の会場で、新人編集部員3名がスナップを敢行しました。
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- 2025.09.16
「僕らの心に刺さったコラボ」が特集の『2nd(セカンド)』11月号本日発売!