世界にひとつだけの「バブアー」をゲットできる! サステナブルプロジェクトがついに日本で始動!

今年で創業130周年を迎える「バブアー」。ロイヤルワラントを授けられた英国王室御用達ブランドのひとつであり、服好きであれば誰もが知る英国の老舗ブランドだ。そんな由緒正しきヘリテージブランドが日本で新たなプロジェクトを始動させるというニュースが舞い込んできた。その名も「RE-LOVED(リラブド)」。本国バブアー社が行っているサステナブル活動の一環で、不要になったワックスジャケットを回収し、必要に応じてクリーニング・補修・リワックスを行い再販するアップサイクルプログラムである。この度、ジャケットの回収からデザイン、補修、仕上げのワックス再販までをすべて国内で行うことが決定した。

不要になったワックスジャケットをアップサイクルするプログラム。

まずは上の写真を見ていただきたい。ネイビーをベースに右袖がブラウン、ほか左右で異なるハンドウォームポケットのカラーや肘部分の生地の切り替えなど、パッチワークのような雰囲気もあるそのルックスはまさに唯一無二。職人の技術やアイデアが詰まったクラフト感を感じられる「RE-LOVED」ならではの魅力が感じられる。

このジャケットは、今年の4月1日よりバブアー 代官山店などでジャケットの回収を開始し、集まったものをデザイン、補修、仕上げをすべて日本国内で行っている。回収されたジャケットは実際にユーザーが着用を重ねたものであり、そのコンディションは様々。

擦れによるダメージが強い袖口や裾部分にはワックスコットンでのパイピング処理、破れてしまったポケットは、別のジャケットから入り取ったフラップを付けたり、職人の技術によって完璧なまでの補修が施される。様々なパーツを組み合わせることによるコンビネーションが唯一無二の雰囲気を醸し出すのだ。

今回、2nd編集部は実際に職人によるジャケットの補修から完成までの流れを特別に見せてもらった。以下、そのレビューと感想をお届けする。

1.デザイン起こし

回収されたワックスジャケットを確認し、補修するべき部分、状態が良くまだ使用できるパーツの選定などを行う。その後、各パーツをどのように当てはめるのか、カラーリングなどのファッション的な観点からも熟考し、デザインを絵に起こすのだ。実際にデザイン画を見せてもらったが、パーツごとに細かく説明が記載されており、感銘を受けた。

2.パーツの切り出し

次に再利用できるパーツを切り出していく。思っていた以上にどんどんハサミを進めていくので、「失敗しないのかな……」と見ていて少しヒヤヒヤしたが、そこは流石のクオリティ。まったくの杞憂に終わった。バブアーにハサミを入れているということ自体、初めて見た光景だったので新鮮でした!

3.縫製

デザイン通りに切り離したパーツを縫製していく工程。デニムのリペアの光景は過去に見たことがあったが、パーツが細かい分、より高い技術が必要なのではないかと感じた。徐々に完成が近づくと見ているこちらまでワクワクしてきた。

4.「RE-LOVED」パーツの取り付け

縫製の仕上げに、「RE-LOVED」のアイテムに付くボタンを取り付ける。細かいディテールではあるが、通常のジャケットとは異なるボタンが付くのは特別感があって嬉しい!

5.RE-WAX

最後の仕上げにワックスを入れていく。ここまでしてくれるのはユーザーにとっても嬉しい!

「RE-LOVED」のアイテムが購入できるのは、9月6日にオープンする「バブアー 堀江店」と、「バブアー 代官山」だ(代官山店は9月28日発売予定)。英国ではスタンダードとなっているこのプロジェクトにぜひ注目し、店舗に足を運んでみてほしい。世界にふたつとない、あなただけのジャケットが待っている!

【RE-LOVED取り扱い店舗】
バブアー 堀江店 ※9/6(金)オープン
大阪府大阪市西区南堀江1-5-8 
TEL06-6684-9870
11時~20時

バブアー 代官山店
東京都渋谷区猿楽町25-1 
TEL03-6416-9551
11時~19時30分

※RE-LOVEDジャケットは1点1点仕様・サイズが異なります。
※堀江店・代官山店では一部英国生産のRE-LOVEDジャケットも販売します。

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...