透明感と柔らかさがグイディカーフの特権。
1917年に「味岡順太郎商店」の名で創業。今日まで一貫して革製品を作り続ける〈ガンゾ〉。「いかに妥協なく“本物”の革を提供できるか」にこだわるブランドとして名高く、コードバンやブライドルなどの一流素材はもちろんのこと、10年強ものあいだ続けている「グイディ社製カーフ」を使ったシリーズも好評。
グイディ社とは、イタリアにて128年の歴史を誇る随一のタンナーだ。植物性タンニンを時間をかけて染み込ませる「バケッタ製法」で、カーフを鞣しているタンナーはほかになく、それができるのは職人が一枚一枚手で鞣しているから。それはすなわち、非効率かつ供給も不安定であることを示す。
それでもグイディカーフが醸し出す水面のようなムラ感や透明感、コシがありながら柔らかなもっちりとした質感は、こだわりの強い〈ガンゾ〉を象徴する素材として、一部の革好きからラブコールを受け続けている。
どこか物足りない夏のコーディネイトをグッと引き締めてくれる大人専用トート
経年変化による輝きは絶品
約3年間使用した経年サンプル。使い方や手入れ方法にもよるが、もともとしなやかだった革が、より一層柔らかくなっていることが見てとれる。放つ輝きもシェルコードバン顔負け
【問い合わせ】
ガンゾ 本店
TEL03-5774-6830
(出典/「2nd 2024年7月・8月合併号 Vol.206」)
Photo/Masahiro Sano Styling/Shogo Yoshimura Hair&Make/Kazuki Fujiwara Text/Shuhei Takano
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