小物を巧みに操る夏の洒落者たちのアイウエア。印象を決定づける小さくも偉大なキーアイテム。

顔の印象を直接左右するメガネ。さすがに洒落者たちは、長年の経験から自分のスタイルやルールを築き上げ、その範囲のなかでメガネ選びを楽しんでいるようだ。しかしそのなかで、「存在感や厚みのあるメガネが気分」という声もチラホラ聞こえてきた。彼らの絶妙なバランス感覚はぜひ参考にしたい。

CONTENTS

1.レスカ|「メイデンズショップ」クリエイティブディレクター・牧野真也さん

シャツ/アイ アム ドーク、Tシャツ/チャンピオン、パンツ/サンカッケー、シューズ/ディミシアーノ&ミラー、帽子/ローイングブレザーズ、メガネ/レスカ、ネックレス/パム デュートリッヒ、時計/ロレックス

1950年代のフレンチヴィンテージモデル、[オデット]を愛用。クラウンパント基調ながら、ブロウラインがキャッチー。「ルールに縛られることなくサマートラッドを表現するなら、味わいのあるサングラスの存在も欠かせません」

2.アイヴァン7285|「クロース&クロージング」オーナー・瀬古洋平さん

シャツ/クロースアンドクロージング カスタムオーダーシャツ、パンツ/オーブライシックブリテン、シューズ/デルモナコ、メガネ/アイヴァン7285、ネックレス/インディアンジュエリー、フローリアン、No Brand、バンダナ/ブリュメル、マネークリップ/キャンディデザインアンドワークス、バッグ/ソナー

サイズは小ぶりながら黒縁のフレームはやや太く、汎用性抜群。「普段からネックレスなどのアクセサリーをつけることが多く、胸元が割とごちゃごちゃするので、メガネは主張しすぎないものを選んでいます」

3.ナッキーメイド|「ブリティッシュメイド 銀座店」店長・中川貴弘さん

シャツ/カレドア、パンツ/ブリティッシュメイド、シューズ/ジョセフ チーニー、タンクトップ、帽子/ともにエメ レオン ドレ、メガネ/ナッキーメイド、ベルト/ドレイクス、時計/ロレックス

神戸発のアイウエアブランドが手がけた今作は、クラシックな佇まいのなかにピリッと個性が光っている。「ヒンジのメタルパーツがアクセントになっています。このブルーカラーをダンガリーシャツと連携させて、色で楽しむサマースタイルに!」

4.白山眼鏡店|「ディストリクト ユナイテッドアローズ」セールスマスター・森山真司さん

ジャケット/カルーゾ フォー ディストリクト、シャツ/ポロ ラルフローレン、Tシャツ/ヘインズ×ビューティーアンドユース、パンツ/リーバイス、シューズ/ジーエイチバス×ディストリクト ユナイテッドアローズ、時計/セイコー ジウジアーロ×ユナイテッドアローズ、ブレスレット/ティファニー、リング/クロムハーツ

シンプルなゴールドのメタルフレームだが実はワイヤーテンプル。「映画『ジョーズ』のリチャード・ドレイファスもワイヤーテンプルをかけていて憧れがあり、若い頃は似合わなかったけど今はしっくりきています」

5.10アイヴァン|「シップス銀座店」店長・市田康博さん

ジャケット、パンツ/ともにサウスウィック ゲートレーベル、シャツ/シップス、サンダル/アリテザニア ゴメス、メガネ/10アイヴァン、タイ/サウスウィック、ペン/モンブラン、リング/ダリルディーンビゲイ

シルバーのメタルとべっ甲柄のセルとのサーモントタイプ。「元々はフレームの太いものを好んでかけていたのですが、近年は主張しすぎないものの方が自分のスタイルにハマって、しっくり来るようになりました」

6.アイボル×キャプテンサンシャイン|「ワイルド ライフ テーラー」ショップディレクター・宍戸佑輔さん

シャツ/ワイルド ライフ テーラー、Tシャツ/カンタータ、パンツ/アプレッセ、シューズ/ニューバランス、メガネ/アイボル×キャプテンサンシャイン、時計/カルティエ

ブラックの跳ね上げ式サングラスは室内外で活躍する優れもの。「基本は外でサングラスとして使いますが、部屋に入っても付け替える必要がなく、この夏はもっぱらこれ。レンズを上げた時の可愛らしい感じも好みです」

7.ヒルトンクラシック|「アーチ東京」スタッフ・小見野 健さん

シャツ/モヒート×アーチ、パンツ/アーチ、シューズ/トリッペン、帽子/パンプローナ、メガネ/ヒルトンクラシック、ネックレス/ノースワークス、バングル/マリア ルドマン、時計/ハミルトン×エル・エル・ビーン

裸眼で視力1.5を誇る小見野さんは、60年代の英国ヴィンテージメガネを伊達で愛用中。「この細身のメタルフレームなら、トラッドな服にぴったりと合うし、あえてラギッドな服に合わせてギャップを楽しむのもあり。いろいろと使えるんですよ」

8.オリバーピープルズ|「レショップ青山」スタッフ・勝河 拓さん

シャツ、ベルト/ともにハズバンズ、パンツ/ラファーボラ、シューズ/フラテッリ ジャコメッティ、メガネ/オリバーピープルズ、ニット/コーギー、バングル/スティーブアルビソ

一見シンプルなゴールドのメタルフレームだが、実はテンプルにうっすらと柄が。「さりげない柄がお気に入りです。メガネはいつもつけるわけではありませんが、トップスが軽い時はあった方がバランスが取れます」

9.モスコット|「ビームス プラス 有楽町」ショップマネージャー・鈴木太ニさん

ジャケット/ビームス プラス テーラーライン、シャツ、パンツ、タイ/すべてビームス プラス、シューズ/ケネスフィールド、キャップ/オールドソルジャー、メガネ/モスコット、チーフ、リング/ともにNo Brand

「ミドル世代のトラッド」を意識し、オーソドックスなべっ甲柄のセルフレームをチョイス。「トランクショーで購入した[グルンヤ]というモデルです。やや太めのフレームが特徴で、シンプルでありながら存在感があって気に入っています」

10.ジャック デュラン|フリーランスセールス PR・柳雅幸さん

シャツ/インディビジュアライズドシャツ、Tシャツ/オルテガ、パンツ/ウィリーチャバリア×ディッキーズ、シューズ/ユッタニューマン、キャップ/スーベニア、メガネ/ジャックデュラン、ベルト/ハーディー アンド パーソンズ、バッグ/エル・エル・ビーン

ラウンドシェイプと高めの位置に設定されたキーホールブリッジがフレンチヴィンテージを彷彿とさせる。「この夏は少し厚みのあるメガネをかけたい気分で、黒だとシャープになりすぎるのでトラッドなべっ甲柄を」

11.Vintage|「ファイブワン 銀座本店」店長・泉敬人さん

ジャケット、パンツ/ともにファイブワン、シャツ/レミニッセンス、シューズ/丸屋履物店、メガネ/ヴィンテージ、チーフ/ドレイクス、ブレスレット/メキシカンジュエリー、バッグ/ボッテガ ヴェネタ

べっ甲柄、クリアレンズにセルフレームというシンプルなフランスのヴィンテージ。「以前はコンタクトをしていましたが、ここ1年はメガネをかけるように。コンタクトをやめると決意して最初に買ったので思い入れがあります」

12.オリバーピープルズ|「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん

シャツ/J.C.ペニー、パンツ/ベルナール ザンス、シューズ/ビルケンシュトック、帽子/マンシングウェア、メガネ/オリバーピープルズ、肩に掛けたスウェット/Vintage、タイ/ジョンコンフォート、ベルト/フェリージ

名優グレゴリー・ペックが1962年公開の映画『アラバマ物語』で演じた弁護士。彼が愛用するボストン型からインスピレーションを得ているのが今作[グレゴリーペック]だ。「どんなスタイルにも合わせやすくていいんです!」

13.メガネロック|ファッション ライフ コンサルタント・大坪洋介さん

シャツ/オオツボシャツ、Tシャツ/イートウツ、ジーンズ/コールマインギャランティード、シューズ/No Brand、帽子/サシキ、メガネ/メガネロック、時計/ゾディアック、足袋/むさしや

小ぶりでフレームもやや細めと主張しすぎないシンプルなラウンドタイプ。ビスポークで作ったデニムの耳当て付きキャップとべっ甲柄の相性も抜群。「自分らしいデニムの帽子が主役なので、メガネは主張しすぎないことが大切です」

14.アーレム|「Jプレス&サンズ 青山」ショップディレクター・黒野智也さん

ジャケット/エスエイチ×Jプレスオリジナルス、Tシャツ/ヨネトミ ニューベーシックス フォー Jプレスアンドサンズ、パンツ/アンセレム、シューズ/リプロダクションオブファウンド、メガネ/アーレム、ピアス/トムウッド、ネックレス/ノアーク フォー Jプレスアンドサンズ、ベルト/モニタリー、ソックス/ロスターソックス

薄いグリーンのレンズが入ったメタルフレーム。「夏はカラーレンズの出番が増えます。クラシックなダブルブリッジだけど、レンズはグリーンというモダンとトラッドのちょうど間のような雰囲気がお気に入りです」

15.カトラー アンド グロス|「シップス」プレス・蒲生龍之介さん

ポロシャツ/シップス、パンツ/ベルナール ザンス、サンダル/ロスパーゴ、メガネ/カトラー アンド グロス、ネッカチーフ/ロバート キート

べっ甲柄とブルーのレンズが好相性な80〜90年代のイギリス製。「少し前まではあまり人気のなかった長方形のメガネは女優さんがつけていそう(笑)。マスクをする機会も減り、存在感のあるメガネが気分です」

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2023年9月号 Vol.198」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

Pick Up おすすめ記事

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...