▼プレッピーってそもそもなんだ?
ほとんどの時間を家で過ごす幼少期。
プレッピーな家庭で育った子供たちは親の影響を受けプレッピーに育っていきます。ほとんどの時間を家で家族と過ごすので、自分がいる環境は世界の常識なのだと思っています。はじめは自分の意志ではなく、大人にプレッピーな着こなしをさせられているのですが、何年かすればその着こなしが当たり前なのだと思うようになり自然とプレッピーらしいアイテムを選ぶようになります。
【BOY】
・子供用のラコステのポロシャツ。襟はすでに立っています。
・子供用のシェットランドセーター。スカーフがわりに使う。
・父親のように手はポケットに突っ込んで。ポケットのなかには、家事を手伝ったお駄賃が。
・ホワイトのブリーフパンツ。(さすがにボクサーを穿くには若すぎます)
・子供用のチノパンツ。この年でダブルカフを穿いています。
・子供用のスペリートップサイダー。
【GIRL】
・シュタイフの熊のぬいぐるみ。テディと名付けています。
・手づくりの温もりが感じられるおさがりの服。
・ホワイトカラーのコットンソックス。レースなどの飾りつけは不要。
・オックスフォードの靴。足の発育にいい。
私立高校に通い始める。
今まで自分を意識してこなかった子供たちは成長し思春期の年齢になりました。高校生までは決まった学校の制服を着なければいけないので、多少の着こなしに違いははあれど、誰がプレッピーであるのか知ることは難しいでしょう。もうしばらくして、大学に進めば今まで当たり前だと思っていた服装が、他の人たちとは違い、独特な着こなしであることを知ることになります。
【BOY】
・洗いざらしのキャンディストライプのシャツ。襟は擦り切れています。
・いつもカバンの底に入れているためシワシワになったレップタイ。
・兄の出身校の校章がついたおさがりのネイビーブレザー。
・ポケットの中には2週間前に出すはずだった両親宛の手紙が入っています。しかも女子高生の電話番号がメモされています。
・腰まで下げたチノパンツ。ナンタケットの地図が刺繍されたベルトを付けています。ボクサーパンツはタータンチェック。
・成長期で身長の伸びも早いため、丈が足りなくなったパンツ。
・右にはグリーン、左には赤のガムテープを巻いたスペリートップサイダー。
【GIRL】
・白い男もののシャツ、お兄さんのもの。
・決してボタンを上まで留めないネイビーのカーディガン。
・グログランのリボンベルトに男もののタイメックス。
・カレッジリング。
・タータンチェックのキルトスカート。
・赤と青のハンドルがついたキャンバスバッグ。
晴れて名門大学に入学。
大学に進学し、様々な人と接する機会が増えました。そんな時に彼らの着こなしはプレッピー仲間を見つけるのに役立ちます。自分がプレッピーであることは理解してはいませんが、他の人たちとは何かが違うことには気が付いています。なので必然的にプレッピーは共に行動をするようになるのです。
【MAN】
・濃いグリーンのラコステシャツ。襟は立てる。
・ピンクのオックスフォードシャツ。
・エル・エル・ビーンのバーズアイニット。
・ダウンベスト。
・太畝のコーデュロイパンツ。
・裾はダブルで靴下は履きません。
・天気はいいですが、エル・エル・ビーンのブーツ。
【GIRL】
・ネイビーのコットン製タートルネック。
・お母さんからもらったフェアアイルセーター。
・黄色のダウンベスト。
・黄色のオックスフォードシャツ。袖はセーターの上に折り返しています。
・ヴィンテージタイメックスとリボンベルト。
・チノパンツは下ろしたてめで、カフスはナシです。
・エル・エル・ビーンのブーツ。
忙しいサラリーマンの日々。
今のところ、彼らにとっての第一の目標は出世をすることです。その期間、他のことに費やしていた時間をあきらめることになるでしょう。しかし、スカッシュをやる時間だけは週に2、3度とります。普段からスポーツをしていた彼らにとっては少ない時間でありますがエネルギーのすべてを注ぎます。
【MAN】
・ブルックス ブラザーズで買ったピンストライプのビジネススーツ。
・ホワイトのブロードシャツとレジメンタルタイ。
・白い麻のハンカチ。
・バーガンディの細い時計バンド。小指にはシグネットリング。
・一週間分の給料で買ったチャーチの靴。
・アタッシュケース。
【WOMAN】
・フロントにタックの入った淡いブルーのシャツ。
・ブルックス ブラザーズのブレザー。
・ワインカラーのバッグ。
・ベージュのスカート。
・色の濃いストッキング。
・グッチのビットローファー。
・濃い赤色のブリーフケース。
趣味を楽しむリタイア後。
40歳を過ぎて、お金にも余裕が生まれ、落ち着きと自信を持つようになります。今までは出世が第一だったのに比べ、今の一番は趣味のテニス。夫婦でテニスコートへ通い楽しんでいます。このように、豊かさを表現する陽気なリゾートウエアほど彼らを表現するのにぴったりのものものはありません。
【MAN】
・ようやく襟を折り曲げたイエローのラコステ。
・いつも5分進ませている金の腕時計。ここでもストライプのリボンベルトをつけています。
・テニスをやりすぎた腕。
・かわいいテニスラケット柄が入ったパンツ。
・チェック柄にクレスト、レザーのトリムが付いたベルト。
・ポケットには、ベンツの鍵・家の鍵・防犯ベルの鍵がついたキーチェーンのみ。ホワイトのボタン付きボクサーパンツ。
・裾はダブル。素足。
・毎晩磨いているタッセルローファー。
【WOMAN】
・日に当たりすぎたため、そばかすの入った肌。
・白いパールのネックレス。
・テニスで鍛えた身体。
・パイピングの付いたタイトなTシャツ。
・夫のネイビーブレザーを羽織っています。ポケットには、夫の老眼鏡、クロスのボールペン2本、クレジットカードの入った財布に現金はなし。
・パッチワークのロングスカート。
・ホワイトのトングサンダル。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
Photo/Ryota Yukitake Text/Kazuki Ueda
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