日本各地の手仕事を衣食住の視点から提案。
“デザインとクラフトの橋渡し”をコンセプトに、ビームスで2003年にスタートした「フェニカ」。新宿にあるビームス ジャパンの5階に位置する店内には世界各地の手仕事からなる、ウエアや家具、食器など様々なアイテムが新旧問わずに並べられている。
過去には古着店にも勤めていた経験がありアメリカンヴィンテージから日本の民芸まで幅広い知識を持つ、フェニカのバイヤー渡辺さんを始め、4人にスタイリングを紹介していただいた。
トラッドショップの中でも、ジャパニーズトラディショナルを提案する同店、スタイリングにもジャパンクラフトが散りばめられている。2023年で20周年の節目を迎える「フェニカ」では現在、新たな染と織を使用したオリジナルアイテムを準備中とのこと。
【着こなし①】スタイリングは相性の良い天然染料のアイテムで。|スタッフ/サービスマスター・前田健一さん
キーアイテム:フェニカのテーチ木染めチャイナシャツ
ビームス全店でも20人ほどしかいないサービスマスターの称号を持つ。「テーチ木染めのチャイナシャツに、インドマドラスのシャツと天然染料のアイテムを合わせたスタイリングです。優しい色合いの相性が良いですね」
【着こなし②】独特な黒褐色を主体にプリミティブな合わせ。|バイヤー・渡辺翼さん
キーアイテム:S.E.Hケリーのニットポロシャツ
熟練したニッターによる丁寧な作りが魅力のニットポロ。「身頃に比べ、切り替えになっている袖は薄く仕上げられている。ジャケットの重ね着の際にももたつかずスマートに着用できるのがポイントです」
【着こなし③】日本とインドの手仕事が見えるスタイリングです。|スタッフ・森ゆりなさん
キーアイテム:フェニカのリネンワークシャツジャケット
スウェーデンのワークシャツをベースにつくられたフェニカオリジナルのシャツ。「インドにて一つひとつ手作業で染められるシャツは、まったく同じものはなく、機械ではない手仕事が垣間見えるアイテムです」
【着こなし④】土っぽいアイテムをドレッシーに。|スタッフ・藤田佳大さん
キーアイテム:弘前こぎん研究所のこぎん刺しネクタイ
1点ずつ手作業によるこぎん刺しが施されたネクタイ。「同系色のジャケット、デニムなどのワークアイテムを合わせました。タイドアップをして、スタイリングの色を合わせることで上品に仕上げています」
【DATA】
フェニカ スタジオ
東京都新宿区新宿3-32-6 ビームス ジャパン5F
TEL03-5368-7300
営業/11:00〜20:00
休み/不定休
https://www.beams.co.jp/fennica/
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年7月号 Vol.196」)
Photo/Norihito Suzuki,Yuta Okuyama,Satoshi Ohmura,Shinju Hitomi Text/Yu Namatame,Shuhei Takano,Tamaki Itakura
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