「服を買う」という体験がより特別になる場所。
2000年春からスタートした「スタイリッシュローテククローズ」をコンセプトに掲げる〈サウンドマン〉。デザイナーの今井千尋さんが独自の観点で、主に英国や米国の男服から旧きよきディテールをリミックス。現代のリアルクローズとして展開する。創業から代官山にオフィスだけを構えていた同ブランドだが、2022年11月より拠点を横浜・山下町に移し、平日はアトリエ&ショールームとして、土曜はウィークエンドストアとして運営。
「土曜」「横浜」というだけで十分特別感があるように思えるが、その拠点となる場所「インペリアルビル」にも注目だ。1930年に外国人向けのアパートメントホテルとしてモダニズム建築のスタイルを取り入れ建てられたビルで、いまや歴史的建造物に登録されている。
そんなビルの一室こそ〈サウンドマン〉が選んだ場所。土曜だけ、横浜で、このビルで。この特別感は〈サウンドマン〉との邂逅をよりドラマチックなものにしてくれるだろう。
Soundman Weekendのセレクトアイテム6選。
1.Delaware
アメリカ軍[M43]をベースに、街着調にアップデートしたインディゴリネンジャケット。ゴルフボールを使った「ボールバイオ加工」を駆使した独自のアタリに、男なら誰しもがつい反応してしまうはず。4万7300円
2.Norton
英国軍の通称[1950パターン]から、大まかなデザインやドリル生地といった代表的な特徴を踏襲しつつ、プリーツ入りのバックポケットなどは70年代のディテールを拝借。4年ほど続く夏の定番ショーツ。2万6400円
3.Havana
フロントのピンタックが特徴のキューバシャツの多くは、簡素な縫製や化繊素材のものが中心だが、それをあえて折り伏せ縫い、セルビッジコットンダンガリー素材で仕上げたハイクオリティ&唯一無二の一着。2万6400円
4.Livingstone
バンドカラーがいまほど当たり前になる以前、およそ10年ほど前から、素材を変えながら継続展開されているシャツ。ワークシャツらしい身映えながら、細巻きやくるみボタンなど、ドレスシャツさながらのつくり。2万4200円
5.Holt
ウールリネンを使用した春夏仕様のノーフォークジャケット。生地洗いを施したあとに縫製しているため、パターンは乱さずに、生地のこなれ感を演出することに成功している。裏地なしなのでサラリと着こなしたい。5万5000円
6.Clarke
60年代英国オフィサートラウザーズをベースにした定番モデルを、今シーズンはスコットランドのセレモニーパンツから着想を得たブラックウォッチ×ウインドーペーン柄で製作。リネンコットンで穿き心地軽やか。2万9700円
自分だけのツイードジャケットを作れるオーダー会 サウンドマン・クロージャーを開催。
一生モノのノーフォークジャケットとして愛用できる[ホルト]のオーダー会、「サウンドマンクロージャー」を開催。英国製の良質ツイード生地からお好みを選んで自分だけの[ホルト]を作ることができる。
詳しくはInstagramの公式アカウント(@soundman.jp)および公式HP(www.soundman.jp)にて。期間は6月中の毎週土曜日(6月3日〜6月24日)。期間中のオーダーは、予定が合えば平日(月〜金)の来店アポイントも可能だ。
【DATA】
Soundman Weekendstore
神奈川県横浜市中区山下町25 インペリアルビル205
TEL045-225-8918
営業/土曜のみ営業12:00〜19:00(2月、8月は休業)
www.soundman.jp
Instagram @soundman.jp
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年7月号 Vol.196」)
Photo/Ryota Yukitake Text/Shuhei Takano