2nd編集部が春に着たい服、靴、小物10選。

新シーズン到来とともに装いも新たにしたくなるもの。毎月膨大なアイテムと出会うセカンド編集部が一足早く新作をリサーチ。名門ブランドから新進気鋭まで、見逃せない10点をご紹介!

1.「CONFECT(コンフェクト)」のセットアップ。

シックなモノトーンのセットアップ。と思いきや、ジャケットはダブルブレストで、パンツのウエストにはドローコードが。ユニークな意匠の原点はずばり、クラシカルなクックジャケットとシェフパンツだ。リラックス感のあるシルエット&軽やかなリネン素材という味付けも巧みで、美しいドレープにはエレガンスが香る。ジャケット37400円、パンツ26400(コンフェクト表参道店TEL03-6438-0717)

2.「BARACUTA FOUR CLIMES COLLECTIONバラクータ フォー クライムス コレクション)」のダービージャケット

「こんなバラクータ見たことない!」と叫びたくなるのも当然。今季から展開されたニューラインによるダービージャケットである。クリエイティブディレクターにはエンガメの鈴木大器氏を抜擢。高密度コットン素材のソラーロ、マキシタータンチェックなどを用い、品良くもおおらかな英米ミックスを表現した。右81400円、左83600 (バラクータ カスタ マーサービスTEL0120-165-006)

3.「PORTER(ポーター)」のバッグ。

欧州のロッジテントから着想を得て、暮らしに馴染みやすい配色を採用。そのナチュラルな味わいとオーセンティックなロクヨンク ロスが融合し、懐かしくも逞しいエターナルラゲージ、ポーターシャレ。種類も豊富で、どれを連れて遊びに行くか嬉しい悩みが増えてしまう。デイパック33550円、トートバッグ28050円、ショルダーバッグ19800円、ドローストリングバッグ23100(吉田TEL03-3862-1021)

4.「CROCKETT & JONES(クロケット アンド ジョーンズ)」のシューズ。

1879年に生まれたイギリス・ノーサンプトンの老舗シューメーカー。そのアーカイブを、日本の「トレーディングポイト」が再現。最上級の素材を使い、豪華絢爛なメダリオンなど、191050年当時の潮流を踏まえた稀少なデザインを蘇らせた。インソールのロゴには現行とは異なる1950年代のデザインが採用され、特別感をさらに演出。各14800(トレーディングポスト 青山本店TEL03-5474-8725)

5.「SIERRA DESIGNS × BEAMS PLUS(シエラデザインズ×ビームス プラス)」のマウンテンパーカ。

1978年にリリースされた立ち襟のパナミントジャケットをリファイン。身幅などにリラックス感のある新フィッティングを引っさげ、着用フィールドを問わないマルチプレーヤーへと進化した。大定番のロクヨンクロスに代わり、素材にはナイロンタスランタフタを起用。優しげなシワ感があるのにシャッキリしている、理想の壮年男子的風体にうっとり。各36300(ビームス プラス 原宿TEL03-3746-5851)

6.「COMPETITION HEADWEAR(コンペティション ヘッドウェア)」のキャップ。

髪型をキメるまでもない、ちょっとした外出。長引くコロナ禍にあって、そんなシーンが増えたと思う。だから今、キャップが余計に頼もしい。こちらは、この春に日本に初めて本格上陸した老舗USブランドの作品。100%アメリカ製で、気取らないデザインが心地良い。シンプルでも他人とカブりにくい被りもの。やっぱ頼れるなあ。右7480円、中7700円、左7480(メイデン・カンパニーTEL03-5410-9777)

7.「NORTH WORKS × WESTOVERALLS(ノースワーク×ウエストオーバーオールズ)」のベルト。

先ほど気楽な外出での帽子の頼り甲斐に触れたばかりで恐縮だが、このご時世、たまには背筋を伸ばした格好も恋しくなる。そこで欠かせないのが、気分まで引き締めるいいベルト。ブライドルレザーを使う今作は、デニムのリベットを思わせるコッパー製バックルをセット。ソリッドデザインが時を経て味わい深く変化する様に、楽しい未来を感じて。28600(ストール ショールームTEL03-6812-9371)

8.「OLDJOE(オールド ジョー)」のバンダナ。

巻いてよし、チーフ代わりに刺してよし。バンダナは、何枚あっても困らない。 そんな定番に新風を吹き込むのがこちら。とはいえその風は、ヴィンテージの魅力をはらむ。アーカイブピースのデザインを再解釈し、使い込んだかのようなシワ加工をオン。装いの遊び的アイテムにさらなる遊びを仕込むという、粋なトリックを堪能したい。11000 (オールド ジョー フラッグシップ ストア TEL03-5738-7292)

9.「THE CORONA UTILITY(コロナ)」のシャツ。

恐るべきいいとこ取りだ。ドレスシャツ同様の滑らかな上質素材を使いつつ、フィッシングベスト的ポケットやスポーツウエアのような脇下のベンチレーションを搭載。袖先にはウォッチカフスまで備え、エレガントとアクティブの中庸をいく。しかも生地の厚みが絶妙で、シャツともアウターとも言えぬ存在感。これだけ詰め込んでシンプルに見える。そのセンスに感服。36300(BAKU TEL03-6300-5043)

10.「WOBURN WALK(ウォーボンウォーク)」のモカシン。

つま先まで大胆にめくり上がったオーセンティックなクレープソールから、相当な老舗のモカシンとお見受け......。というのは早計、〈ネペンテスロンドン〉より生まれ出た新ブランドの1足だ。ハイ・ローカットともに、靴紐を結ぶ必要がないクイックリリースシステムを採用。履き口とヒール、タンにのみ別布を当てたバイカラーにも、モダンな感性が光る。各41800(ネペンテスTEL03-3400-7227)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 20234月号 Vol.193」)