1.BEAMS PLUS(ビームス プラス)|東海岸の源流を探ると英国に行き着くんです。
次世代に受け継がれるカジュアルウエアのオーセンティックを追求するビームス プラス。その核となるのがアメトラやミリタリー、ワークといった王道のアメリカンクロージング。ただそのルーツを突き詰めると、自ずと英国に辿り着くとバイヤーの佐久間さんは語る。
「アメリカの東海岸は、英国からの移民も多く、6州にまたがるニューイングランド地方があるように、様々な面で大きな 影響を受けています。クロージングも同様で、アメトラやミリタリー、ハンティングなどのオーセンティックを追求すると英国に行き着きます。今シーズンは、原点回帰をして英国のテイストが強いアイテムが多く揃っていますね」
【おすすめ①】パッチワーク エンジニアジャケット
「今シーズンのアイテムの中でも渾身の出来です」と太鼓判を押すジャケットは、英国のムーンの35種類の生地をパッチワークしたもの。トラディショナルな生地を使いながらも、遊び心のある仕上がりである。7万4800円
【おすすめ②】× ナイジェル・ケーボンのカーゴパンツ
ロイヤルネイビーのコンバットパンツをベースに、ナイジェル・ケーボンとコラボしたモデル。40~60年代の英国と米国のミリタリーをブレンドした絶妙な塩梅が魅力。「10年以上やっていなかった別注モデルで渾身の出来です」4万1800円
【おすすめ③】クリケットベスト
クリケットベストをベースに、スコットランドを象徴するフェアアイルパターンを落とし込んだオリジナル。どうしてもクラシックになりがちなフェアアイルベストだが、うまくスポーティにアウトプットしているのがビームス プラスらしい。1万7600円
【問い合わせ】
ビームス プラス 原宿
TEL03-3746-5851
2.UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)|英国らしい上品かつ落ち着いた色味が気分。
大手だけに様々なテイストのセレクト業態を展開しているが、ユナイテッドアローズの根底にあるのはトラッドマインド。そうなると密接な関係にある英国は、定番的にラインナップされていると豊永さんは語る。
「ブリティッシュは秋冬の定番として欠かせない要素。英国ものを少し斜めに取られるようなフレンチシックな色の着こなしは、我々にとって欠かせません。特に今年は、英国らしいカントリーサイドのアースカラーをクローズアップしています。
ブラックやネイビーといった定番の色に、この手のアースカラーやビビッドカラーを差し込む提案ですね。これだけでグッとモダンになるのがブリティッシュブランドの懐の深さです」
【おすすめ①】× バラクータ × ユーゲンのブルゾン
春夏でも展開していたユナイテッドアローズとバラクータとユーゲンの3社コラボ。隠れた名作であるG3をベースに、シルエットとディテールにこだわり、上質なスウェードに落とし込んだ。メイドインイタリー。15万4000円
【おすすめ②】ダブルスーツ
スコットランドの名門であるラバット社のツイード生地を使ったスーツ。ダブルブレストでピークドラペルというクラシックなディテールを使いながらも、ナチュラルショルダーでモダンなシルエットに仕上げているのがお見事である。11万5500円
【おすすめ③】× ジョンストンズ オブ エルガンのストール
英国の名門に別注したストールは、イギリスらしいホースブランケットがモチーフとなったデザイン。グレード の高いメリノウールとカシミヤを混紡することで、暖かさと肌触りの良さを追求したのも◎。各3万7400円
【問い合わせ】
ユナイテッドアローズ 原宿本店
TEL03-3479-8180
3.SHIPS(シップス)|トラディショナルだけでなくモダンを表現したコレクション。
ブリティッシュトラディショナルが今季のコレクションテーマとなったシップスでは、定番ブランドへの別注アイテムがふんだんに揃う。しかしどれもモダンに映るものが多く、そこには目新しさを感じさせてくれる。
「今季は銀座店45周年を記念した別注ものも多く揃っているため原点回帰も 込めて、ずばりブリティッシュをテーマとしています。ただトラッド一辺倒ではなくモダンに提案しているのが今シーズンの特徴です。
定番色はもちろん、明るいパステルカラーなど定番ブランドでありながらも目新しく見えることに面白みを感じています。別注アイテムはシップスの長い歴史があるからこそ成し得たもの。先駆者たちの功績も大きいですよね」
【おすすめ①】インバーティア×シップス
銀座店45周年を記念し、初となるインバーティアに別注を施したオレンジのダッフルコート。1990年代にあったゆったりとしたシルエットを完全復刻させたモデル。インラインのオレンジよりもやや明るめに色から別注を施している。18万4800円
【おすすめ②】サンダース フォー サウスウィック
紳士靴の聖地ノーザンプトンを拠点にレザーシューズを手掛けるサンダース。アウトソールの生ゴムがアッパーにかかるデザインが印象的なマッドガードはシューホールのアイレットを裏だけでなく表にも装備した細かな別注品。5万600円
【おすすめ③】インバーアラン フォー シップス
油分を多く含んだウール糸ではなく、より上質なラムウールの糸を使用した銀座店45周年記念別注アイテム。ラムウールであるため肌触りが良く、見た目も上品な印象。通常ラインでは目新しい5色で展開。9万4600円
【問い合わせ】
シップス 銀座店
TEL03-3564-5547
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年1月号 Vol.190」)
Photo/Keiichi Ito, Satoshi Ohmura Text/Shuhei Sato, Tamaki Itakura
関連する記事
-
- 2024.11.19
英国スタイルにハマる、いま手にいれるべきセル巻きメガネ10選
-
- 2024.11.17
なぜ英国トラッドにはブラウンスウェード靴なのか? 相性の良さを着こなしから紐解く。
-
- 2024.11.16
保存版! 英国トラッドスタイルに必須のブラウンスウェードシューズ14選。
-
- 2024.11.15
なぜ英国トラッドにはブラウンスウェード靴なのか、その歴史を学ぶ。