敏腕バイヤーが足で稼いだモノ作りに一家言あるアイテム群。
自国の伝統を継承するのは、自国の自国による自国のためのモノ作りに他ならない。それを改めて感じさせてくれるお店だ。アメリカ、フランス、イングランド、カナダ、そして日本。多彩な国のアイテムが店頭に並んでいるが、その多くが自国生産。しかも、経験豊富なバイヤーが年に数度海外の展示会やファクトリーを直接訪れ、作り手の誇りとこだわりが感じられたものばかりが並ぶ。
加えて、世界を視野にまだ見ぬ新たなブランドの発掘にも余念がなく、同じ信念を持つファクトリーとの協業アイテムもすこぶる人気。安心感と共にワクワク感も共有できるラインナップに、服好きのみならず多くの目利きも魅了する。
Explorerが提案するトラッドスタイル。
GBスポーツのバーシティジャケット
今なおサンフランシスコの自社工場で作り続ける老舗。上質なメルトン生地とキルティングの裏地が確かな保温性を約束し、大き過ぎないサイズ感により野暮ったさも感じさせない。9万6800円
バーバリアンのラガーシャツ
ほどよく肉厚でコシが強く、ゆとりを作ることで着心地とアクティブ性能を高めた身幅やアームホールは創始者の研究の賜物。質実剛健な作りにラガーマンたちからの信頼も厚い。1万3200円
ギットマン ヴィンテージのシャツ
ダブルトラックステッチ、チョークボタン付きの襟や背面のロッカーループ。往年の米国BDシャツへの敬意を感じさせる意匠を落とし込んだ一着は、洗いをかけたような風合いも魅力。2万9150円
エンパイア アンド サンズのボトムス
デニムが不良の象徴だった頃、アイビーリーガーから支持を得ていたピケパンツ。その名残を感じさせつつ、美しいシルエットは今の空気にハマる。穿くほどに馴染んでいく。1万8480円
G.H.バスのローファー
ローファーの元祖ともいわれるアメリカきっての老舗。その代表作で知られるのがローガンだ。光沢を放つガラスレザーはイージーケアで気軽に履ける。まさに“怠け者”のための一足。2万9700円
ヘリテージレザーのトートバッグ
現場作業員の工具入れメーカーとしての出自は屈強な8オンスのコットンキャンバスからも伺える。オールハンドメイドで作る武骨感や、ヴィンテージワッペンの遊び心もいい。3万7400円
【DATA】
愛知県名古屋市天白区鴻の巣1-2401
TEL052-806-8832
営業/12:00~19:00(土日祝11:00~18:00)
休み/水曜
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年12月号 Vol.189」)
Photo/Katsunori Suzuki, Shunichiro Kai, Satoshi Ohmura, Yoshika Amino Text/Ryo Kikuchi, Tamaki Itakura, Shuhei Takano
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