アメリカンニードルが生み出したBBキャップ。
アメトラスタイルを軽快にハズす隠れた名品として、プレッピースタイルの学生たちが嗜みだしたのが、ファッションとしてのベースボール(BB)キャップの始まり。現代においては、ピッティ・ウオモなどでドレスウエアに身を包んだメンズたちが、ハズしでBBキャップを被っているのをよく見かける。
このように、カジュアルからドレスまで多くの人に愛されるBBキャップだが、『セカンド』のイチ押しは1918年にシカゴで創業した「アメリカンニードル」。
メジャーリーグベースボール(MLB) のシカゴ・カブスに「選手と同じキャップをファンに販売したい」というアイデアを持ち込み即完させたブランドで、以来すべてのMLBチームのキャップを手掛けるようになったという驚くべき実績を持つ。
スポーツ系はもちろん、企業ロゴや音楽モチーフなど豊富なラインナップのなかでも特に秀逸なのが「ニグロリーグ」コレクション。かつて黒人だけで構成されていた「ニグロリーグ」というマイナーリーグの選手たちが被っていたBBキャップを復刻して展開している。「他人とは被りたくない!」という我々のようなひねくれ者には特におすすめだ。
キャシディの八木沢さんも絶賛するニグロリーグ!
アメトラの伝説的名店にして、いまだ現役でトラッド好きを魅了し続けている「原宿キャシディ」、そして八木沢博幸さん。彼も「ニグロリーグ」を推すひとりだ。
「そもそもベースボール(BB)キャップは、80年代からプレッピーの人たちを中心に愛用されていたものだと認識しています。個人的な話で言うと、90年代のとある寒い日のこと。マディソン街を歩いていたとき通勤中の会社員がスーツにベースボールキャップを合わせていて。会社に入る直前でサッと外したんですが、その都会っぽさ、NYっぽさがすごくかっこよかったのを記憶しています。
それもあってかベースボールキャップはずっと好きなアイテムです。アメリカンニードルに関して言えば、特にマイナーチームである「ニグロリーグ」コレクションの“普通じゃない”感が好きです。いわゆるなメジャーリーグのものだと人と被りますからね。ほかとの差別化にはぴったりなんですよ」
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
【問い合わせ】
アメリカンニードル
https://never-mind.biz/
(出典/「2nd 2022年12月号 Vol.189」)
Photo/Norihito Suzuki(Model), Satoshi Ohmura(CASSIDY), Yoshika Amino(Items) Styling/Yuzo Nakamura Hair&Make/Daisuke Yamada Text/Shuhei Takano
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